せい‐とう【盛唐】
中国、唐代の文学史を4期に区分した、その第2期。玄宗の先天元年(712)から、代宗の永泰元年(765)までの約50年。唐詩の黄金期で、詩人に李白(りはく)・杜甫(とほ)・王維・孟浩然(もうこうね...
そうろうしわ【滄浪詩話】
中国の詩論書。1巻。宋の厳羽著。1230年代に成立。当時の散文化した詩風を批判し、詩の理想を杜甫(とほ)・李白らの盛唐詩におく。
手(て)を翻(ひるがえ)せば雲(くも)となり手(て)を覆(くつがえ)せば雨(あめ)となる
《杜甫「貧交行」から。手のひらを上に向けると雲がわき、手のひらを下に向けると雨が降る意》人情が変わりやすく、頼みがたいことのたとえ。
と【杜】
[人名用漢字] [音]ト(漢) ズ(ヅ)(呉) [訓]もり 〈ト〉 1 ふさぎ止める。「杜絶」 2 中国人の姓の一。特に、杜甫のこと。「杜詩/李杜」 3 木の名。ヤマナシ。「杜梨」 [補説]1...
とう‐し【唐詩】
1 中国、唐代の詩。絶句・律詩などの近体詩が完成され、李白・杜甫らのすぐれた詩人が多い。 2 一般に、中国古典詩のこと。からうた。
とうしせん【唐詩選】
中国の唐詩の選集。7巻。明の李攀竜(りはんりょう)の編というが未詳。李白・杜甫など、盛唐期の詩に重きを置き、計128人の465編を詩体別に収めたもの。日本には江戸初期に伝来し、漢詩入門書として大...
と‐し【杜詩】
中国唐代の詩人である杜甫(とほ)の詩。
肺肝(はいかん)を砕(くだ)・く
《杜甫「垂老別」から》非常に苦心する。心を砕く。「事態の収拾に—・く」
人(ひと)を射(い)んとせばまず馬(うま)を射(い)よ
《杜甫「前出塞」から》敵を屈服させ、また人を意に従わせようとするには、周辺から攻め落とすのが早道である。将(しょう)を射んと欲すればまず馬を射よ。
めいぼう‐こうし【明眸皓歯】
《杜甫「哀江頭」から》美しく澄んだひとみと白く整った歯。美人のたとえにいう。