いんちゅう‐はっせん【飲中八仙】
中国唐代の八詩人。杜甫の七言古詩「飲中八仙歌」に詠まれた、賀知章・汝陽王李璡(りしん)・李適之(りてきし)・崔宗之(さいそうし)・蘇晋・李白・張旭(ちょうきょく)・焦遂(しょうすい)の八人の酒豪...
いんちゅうはっせんず【飲中八仙図】
安土桃山時代の画家、海北友松による紙本墨画。中国の詩人、杜甫による「飲中八仙歌」を主題とする。現存するのは4人の酒仙が描かれた一隻のみだが、もとは二隻一双に8人の酒仙が描かれた作品だった。款記か...
うん‐えん【雲煙/雲烟】
1 雲と煙。または、煙のように薄くたなびく雲。転じて、雲と霞(かすみ)。 2 《杜甫「飲中八仙歌」から》書画の墨色・筆跡が鮮やかなこと。
がくよう‐ろう【岳陽楼】
岳陽市の城壁の西門楼。唐の開元年間、岳州府長官の張説(ちょうえつ)が才士たちと楼に登って作った詩や杜甫の詩などによって、洞庭湖眺望の絶景地として有名。
国(くに)破(やぶ)れて山河(さんが)あり
《杜甫「春望」から》国は戦乱によってぼろぼろに破壊されつくしたが、山や川はもとの姿のままで存在している。 [補説]「国敗れて山河あり」と書くのは誤り。
こうせい‐しは【江西詩派】
中国、北宋末期から南宋にかけて栄えた詩人の一派。江西出身の黄庭堅を祖とする。杜甫の詩風を尊び、典故を取り入れ、精巧緻密(ちみつ)で、時に難解な詩を作った。
こ‐き【古希/古稀】
《杜甫「曲江詩」の「人生七十古来稀」から》70歳のこと。また、その祝い。
しゅんじゅ‐ぼうん【春樹暮雲】
《杜甫「春日憶李白」に「渭北春天の樹、江東日暮の雲」とあり、長安(渭北)に住まう杜甫が、はるか遠く揚子江付近(江東)を旅する友人李白を思ったところから》遠く離れている友を思う心の切実なことを表す...
人生(じんせい)七十(しちじゅう)古来(こらい)稀(まれ)なり
《杜甫「曲江」から》70歳まで長生きする者は、昔から非常に少ない。→古希(こき)
せいと【成都】
中国四川省の省都。四川盆地の西部に位置し、古来より交通・経済の要衝。蜀漢(しょっかん)および五代前蜀の都。諸葛亮(しょかつりょう)を祭る武侯祠、杜甫(とほ)が住んだ工部草堂など史跡が多い。チョン...