くる【枢】
「くるる(枢)」に同じ。「群玉(むらたま)の—にくぎ鎖し固めとし妹が心は動(あよ)くなめかも」〈万・四三九〇〉
くるる【枢】
1 開き戸を開閉するため、扉の回転軸の上下に設けた心棒の突起。また、その突起を上下の枠のくぼみに入れて戸が回転するようにした仕掛け。 2 戸締まりのため、戸の桟から敷居に差し込む止め木。また、そ...
くろろ【枢】
「くるる」の音変化。「赤小豆餅(あづきもち)搗(つ)けど搗かねど外よりも—は後へ明きにしものを」〈仮・仁勢物語・上〉
すう【枢〔樞〕】
[常用漢字] [音]スウ(慣) [訓]とぼそ くるる 物事のかなめとなるところ。「枢機・枢軸・枢要・枢密院/中枢」 [補説]原義は、扉の回転軸、とぼそ。 [名のり]たる
と‐ぼそ【枢】
《「戸(と)臍(ほぞ)」の意》 1 開き口を回転させるため、戸口の上下の框(かまち)に設けた穴。 2 戸。扉。「庵の—を打叩けば」〈竜渓・経国美談〉
と‐まら【枢】
《「と」は戸、「まら」は男根の意》開き戸の上下にある突き出た部分。とぼそにはめて戸を支え、開閉の軸とする。