えぞ‐つゆ【蝦夷梅雨】
梅雨のころ、北海道の太平洋側で雨が多く降る現象。オホーツク海高気圧から冷たく湿った風が吹くことによって起こる。→梅雨 [補説]梅雨前線はふつう北海道に到達する前に衰えるため、本州のような梅雨はみ...
おくり‐づゆ【送り梅雨】
梅雨明けのころの雨。雷を伴うことが多く、集中豪雨になることもある。
かえり‐づゆ【返り梅雨】
「戻り梅雨」に同じ。《季 夏》
から‐つゆ【空梅雨】
梅雨期間にほとんど雨の降らないこと。降雨量のごく少ない梅雨。てりつゆ。《季 夏》「—ときはまる空の照りまさり/万太郎」
たけのこ‐づゆ【筍梅雨】
《伊勢・伊豆地方の船乗りの言葉から》たけのこの出る陰暦4、5月ごろに吹く南東風のこと。湿気が多く、雨を伴うことが多い。筍流し。《季 夏》
つゆ【梅雨/黴雨】
6月ころの長雨の時節。また、その時期に降る長雨。暦の上では入梅・出梅の日が決められているが、実際には必ずしも一定していない。北海道を除く日本、中国の揚子江流域、朝鮮半島南部に特有の現象。五月雨(...
てり‐つゆ【照(り)梅雨】
「空梅雨(からつゆ)」に同じ。
なが‐つゆ【長梅雨】
梅雨入りから梅雨明けまでの期間が長いこと。状況によって、降雨量の大幅な増加や日照不足につながることがある。
なたね‐づゆ【菜種梅雨】
菜の花の咲く3月下旬から4月にかけて、連日降りつづく寒々とした小雨。《季 春》「—念仏の膝(ひざ)つめあはせ/信子」
はしり‐づゆ【走り梅雨】
梅雨に先立って、ぐずつく天候。梅雨の前触れ。《季 夏》