そうたい‐がいねん【相対概念】
他の概念と相関してはじめて存在しうるような概念。例えば、親・子など。絶対概念に対していう。
たんどく‐がいねん【単独概念】
単数の個体にのみ用いられる概念。例えば「富士山」「プラトン」「この本」など。個体概念。
だい‐がいねん【大概念】
論理学における定言的三段論法で、大前提に含まれ、結論の述語となる概念。大名辞。
ちゅう‐がいねん【中概念】
論理学における定言的三段論法で、大前提と小前提に含まれ、大概念と小概念を媒介して両者の結合を可能にし、結論を成立させる概念。媒概念。
ちゅうしょう‐がいねん【抽象概念】
事物・事象の具体的全体から一般的性質をもつ部分を抽象したものを示す概念。⇔具体概念。
ていきゅう‐がいねん【低級概念】
⇒下位概念
とうち‐がいねん【等値概念】
論理学で、内包は異なるが、外延が同一である概念。例えば、宵の明星と明けの明星。外延はいずれも金星をさす。同値概念。
どうい‐がいねん【同位概念】
論理学で、同一の類概念に属する多くの種概念相互のこと。例えば、生物という類概念に属する動物と植物。等位概念。等級概念。
どういつ‐がいねん【同一概念】
論理学で、言語的表現は異なるが、内包と外延ともにまったく同一である概念。例えば、内閣総理大臣と首相。
はんたい‐がいねん【反対概念】
論理学で、同一の類概念に属する概念のうち、その内包上最も対立度ないし差異の大きな概念。例えば、白と黒の関係。両者の間に灰色という中間の概念が介在する点が矛盾概念と異なる。