うたひめ【歌姫】
《原題、(イタリア)La canterina》ハイドンのイタリア語によるオペラ。全2幕。1767年に初演。台本は長らくゴルドーニとされていたが、他人の作とされる。ラ‐カンテリーナ。
うた‐びくに【歌比丘尼】
近世、歌念仏を歌って歩いた比丘尼。のちには売春する者も現れた。勧進比丘尼。
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。 2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる—と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・一握の砂〉 3 歌をじょうずに歌う人。歌い手。「—と我を召すらめや」〈万・三八八...
うた‐ぶえ【歌笛】
指穴六つの横笛。古く東遊(あずまあそ)びの伴奏に用いられたが、現在は高麗笛(こまぶえ)で代用している。中管(ちゅうかん)。東遊びの笛。
うた‐ぶくろ【歌袋】
1 和歌の原稿を入れておく袋。檀紙(だんし)・錦などで作り、水引を口ひもとして、柱に掛けておく。 2 ⇒鳴嚢(めいのう) [補説]書名別項。→歌袋
うたぶくろ【歌袋】
江戸後期の歌論書。6巻。富士谷御杖(ふじたにみつえ)著。寛政5年(1793)刊。父の成章(なりあきら)の意見を採用した部分が多く、歌人索引・作例なども収録。
うた‐まい【歌舞】
歌と舞。管弦と舞楽。
うたまい‐どころ【歌舞所】
奈良時代ごろの歌舞をつかさどった役所。大宝令にある雅楽寮の一部か、別の役所かは不明。日本固有の歌舞を扱ったらしい。
うた‐まくら【歌枕】
1 和歌に多く詠み込まれる名所・旧跡。 2 和歌に詠み込まれる特殊な語や句。名所・枕詞・序詞など。 3 歌を詠むのに典拠とすべき枕詞・名所などを記した書物。「能因歌枕」など。 [補説]書名別項。→歌枕
うたまくら【歌枕】
中里恒子の小説。昭和48年(1973)刊行。第25回読売文学賞受賞。