てい‐ねん【丁年】
《強壮の時に丁(あた)る年の意》一人前に成長した年齢。満20歳。また、一人前の男子。「せめて二十五六になればだが君は—にすら足りないのだからねえ」〈独歩・正直者〉
とっ‐けい【篤敬】
[名・形動]人情に厚く、つつしみ深いこと。また、そのさま。「蓋し品行の善なるものは、—正直にして」〈中村訳・西国立志編〉
どうじん‐しゃ【同人社】
明治6年(1873)中村正直が東京小石川の自邸内に開設した家塾。英学を教授し、慶応義塾と並んで多くの英才を送り出した。
なお・し【直し】
[形ク]《「なお(直)」の形容詞化》 1 まっすぐである。ゆがんでいない。「この国は—・く日の出づるかたに向けり」〈景行紀〉 2 素直である。正直である。「—・き誠の心を以ちて」〈続紀・文武〉 ...
はなさか‐じじい【花咲爺】
昔話の一。室町末期から江戸初期にかけての成立。正直者の爺(じい)が、飼い犬に教えられて、宝物を掘り出したり枯れ木に花を咲かせたりして、殿様から褒美をもらうという筋に、隣の欲深な爺の物まね失敗談が...
はらたてず【腹不立】
狂言。和泉(いずみ)流は「不腹立」。信心深い某(なにがし)がお堂を建立し、「腹立てずの正直坊」と名のる僧を住持に頼むが、試しに僧をからかうと腹を立てる。
ばか【馬鹿/莫迦】
[名・形動]《(梵)mohaの音写。無知の意。「馬鹿」は当て字》 1 知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。人をののしっていうときにも用いる。あほう。「—なやつ」⇔利口。 2 社会的な...
ばか‐しょうじき【馬鹿正直】
[名・形動]正直すぎて融通がきかないこと。また、その人や、そのさま。「—な人」
ばか‐りちぎ【馬鹿律義】
[名・形動ナリ]並はずれて律義なこと。また、そのさま。ばか正直。「—に覚えこむにはあらねども」〈風流志道軒伝〉
ばっ‐せき【罰責】
罪や過ちを罰すること。「王法の—を免かるるも」〈中村正直・明六雑誌三七〉