うそ‐や・ぐ
[動ガ四]《「うぞやく」とも》鼻がくすぐったくなる。おかしくて笑いたくなる。「鼻が—・いでをかしきぞ」〈沙石集・四〉
うば【姥/媼/祖母】
1 年とった女。おうな。老女。老婆。 2 能面の一。老女の顔を表したもの。脇能の尉(じょう)のツレ面としての用法が古く、檜垣(ひがき)・卒都婆(そとば)小町などのシテ、高砂・淡路などのツレに用い...
おし‐た・つ【押し立つ】
[動タ四] 1 どっしりと立つ。「不動、火炎の前に—・ち」〈沙石集・二〉 2 相手の気持ちを考えずに、無理押しする。我(が)を張る。「今の人の親などは、—・ちて言ふやう」〈堤・はいずみ〉
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おん‐ぎょう【隠形】
呪術(じゅじゅつ)を用い、自分の姿を隠して見えなくすること。「おそろしさに—の印を結びて、息を沈めてゐて見るに」〈沙石集・七〉
かさ【嵩】
1 物の大きさ、分量。体積。容積。「荷物の—が張る」「水の—が増す」 2 高い所。「敵の行く前(さき)難所なる山路にては、—より落とし懸けて」〈太平記・一五〉 3 威厳。貫禄。重み。「近代は在家...
かつ‐あい【割愛】
[名](スル) 1 惜しいと思うものを、思いきって捨てたり、手放したりすること。「紙数の都合で—した作品も多い」 2 公務員が、他の自治体や民間企業などへ籍を移すこと。また、大学の職員が、他大学...
かつ‐がつ【且つ且つ】
[副] 1 不十分ながら成り立つさま。どうにか。ともかく。「やりくりして—家計を維持する」 2 とりあえず。急いで。「—里内裏(さとだいり)つくるべきよし議定あって」〈平家・五〉 3 その時期で...
か‐よう【荷用/加用】
1 食事の際に配膳(はいぜん)・給仕をすること。「正月一日—しけるに」〈沙石集・二〉 2 室町時代の幕府および諸大名家の職名。配膳・給仕などの役。 [補説]「通う」を漢語めかした語か。
かん‐じゃ【冠者】
1 元服して冠をつけた少年。転じて、若者。若輩。かじゃ。「その—しかるべき所に宮仕へしける程に」〈今昔・二九・一一〉 2 六位で無官の人。「匡房卿はいまだ無官にて、江—とてありけるを」〈十訓抄・...
きも【肝/胆】
1 内臓の主要部分。特に、肝臓。「鳥の—」 2 内臓の総称。五臓六腑(ろっぷ)。 3 胆力。気力。精神力。「—の太い人」 4 物事の重要な点。急所。「話の—」 5 思慮。くふう。「あまりに—過ぎ...