あおち‐かぜ【煽ち風】
吹きあおる風。「蚊帳(かや)打ちあくる—」〈浄・薩摩歌〉
あお・つ【煽つ】
[動タ四] 1 あおいで風を起こす。「大うちはで—・ちのけるがごとくで」〈狂言記・粟田口〉 2 燃える気持ちをあおりたてる。そそのかす。「きやつは定業(ぢゃうごふ)が—・つ」〈虎明狂・鼻取相撲〉...
あお‐どうしん【青道心】
1 出家したばかりで仏道にうとい者。今道心。新発意(しんぼち)。「炮烙頭巾(ほうろくづきん)の—、墨の衣の玉襷(たまだすき)」〈浄・天の網島〉 2 よく考えもせずに起こした信仰心。なま道心。「そ...
あお‐びょうし【青表紙】
1 青い色の表紙。特に、濃紺の染め紙を用いた表紙。 2 《表紙の色から》 ㋐儒学の経書(けいしょ)。 ㋑浄瑠璃のけいこ本。 ㋒青表紙本。 ㋓青本。
あお‐ほん【青本】
《「あおぼん」とも》 1 江戸中期、享保ごろから赤本のあとを受けて黒本とともに婦女子の間に流行した草双紙(くさぞうし)の一。萌葱(もえぎ)色の表紙であるところからよばれる。絵入りで、内容は浄瑠璃...
あか・い【赤い/紅い】
[形][文]あか・し[ク]《「明(あか)し」と同語源》 1 赤色をしている。赤黄色から深赤色までを含めていう。「—・い夕日」 2 左翼的思想をもっている。共産主義者である。「—・く染まった学生」...
垢(あか)が抜(ぬ)・ける
1 「あかぬける」に同じ。 2 汚名が晴れる。「祝言させねば、娘の—・けぬ」〈浄・万年草〉
あか‐はとり【明衣】
神事・儀式に用いる浄衣(じょうえ)。もとは天皇の御湯殿(おゆどの)に奉仕する蔵人(くろうど)が用いた湯帷子(ゆかたびら)をさした。あけのころも。あかは。
あか‐ふじょう【赤不浄】
出産・月経をけがれとして忌むこと。出漁や神もうでなどを避ける。→黒不浄
あ‐がき【足掻き】
1 苦しまぎれにじたばたすること。「最後の—」「悪—」 2 手足を動かすこと。手足の動き。「しばらくもがいているうちに、ふと—が自由になる」〈二葉亭・平凡〉 3 馬などが前足で地をかくこと。また...