ふう‐ろう【風浪】
1 風と波。 2 水面を吹く風によって起こる波。さざ波・三角波など。風波。
ふじ‐なみ【藤波/藤浪】
フジの花房。また、藤の花が風で波のように揺れ動くこと。《季 春》
ふねへうちこむはしまのしらなみ【船打込橋間白浪】
歌舞伎狂言。世話物。3幕。河竹黙阿弥作。慶応2年(1866)江戸守田座初演。人情物の講談に取材した白浪物で、幕末の退廃的、刹那(せつな)的な世相を反映している。通称「鋳掛松(いかけまつ)」。
ふ‐ろう【浮浪】
[名](スル)住居を離れ、また一定の住居や職業を持たず、あちこちさまよい歩くこと。また、その人。「東洋へ—して来た冒険家」〈芥川・さまよへる猶太人〉
ほう‐ろう【放浪】
[名](スル)あてもなくさまよい歩くこと。さすらい。「—の旅」「各地を—する」 [補説]書名別項。→放浪
ほうろう【放浪】
岩野泡鳴の長編小説。明治43年(1910)刊行。北海道での放浪生活をもとに描いた長編五部作の一。 葛西善蔵の私小説。大正10年(1921)「国本」誌に発表。
みずなみ【瑞浪】
岐阜県南東部の市。和食器および輸出向け洋食器を産出。人口4.0万(2010)。
め‐なみ【女波/女浪】
大きく寄せる男波(おなみ)の前に、低く打ち寄せる波。また、高低のある波のうち、低いほうの波。⇔男波(おなみ)。
もう‐ろう【孟浪】
[名・形動]とりとめのないこと。いいかげんなこと。また、そのさま。「—思いを構うるまま」〈逍遥・小説神髄〉
やえ‐なみ【八重波/八重浪】
幾重にも立つ波。「朝夕(あさよひ)に満ち来る潮の—になびく玉藻の節の間も惜しき命を」〈万・四二一一〉