すり‐き・る【擦(り)切る/摩り切る/摺り切る】
[動ラ五(四)] 1 すって切る。こすって切る。「鉄の棒をやすりで—・る」 2 金銭を使い果たす。一文無しになる。「身上は—・りはつる故に、向脛をけづりて薪にする心地ぞしける」〈仮・浮世物語・...
そのひ‐すぎ【其の日過ぎ】
「其の日暮らし」に同じ。「—の貧しき者、稼げども稼げども一升の米の価をだに儲(まう)けかね」〈仮・浮世物語・二〉
そり‐さ・ぐ【剃り下ぐ】
[動ガ下二]頭髪を頂から下の方へそる。「月代(さかやき)は耳の元まで—・げ」〈仮・浮世物語・一〉
たたき‐あ・げる【叩き上げる】
[動ガ下一][文]たたきあ・ぐ[ガ下二] 1 たたいてつくりあげる。「漆喰(しっくい)で—・げた二坪程の土間に」〈漱石・吾輩は猫である〉 2 下積みの苦労を重ねて技量を磨き、一人前になる。「見習...
たち‐つけ【裁(ち)着け】
「裁(た)っ着け」に同じ。「六十余りなる男、鬢(びん)鬚(ひげ)白く…、—を着て杖を突き」〈仮・浮世物語・二〉
てい【悌】
年長者に柔順に仕えること。また、兄弟や長幼の間の情が厚いこと。「兄は—に弟は敬し」〈仮・浮世物語・四〉
てら【寺】
1 《礼拝所の意の朝鮮語chyölからとも、長老の意のパーリ語theraからともいう》僧または尼が住み、仏像を安置して、仏道を修行し、仏事を行う建物。寺院。精舎。伽藍(がらん)。 2 (延暦寺を...
なんか【南華】
「南華真経」の略。
《
の寓話には変わったものが多いところから》変わり者。変人。また、とりとめもないことを言う者。「うつけたる者を今も—と名付くるなり」〈仮・浮世物語・一〉
にげ‐きず【逃げ傷/逃げ疵】
逃げるときに背後から受けた傷。うしろきず。「人より先に逃げ、うろたへて—をしたたかに蒙り」〈仮・浮世物語・三〉
に‐ばん【二番】
1 順序・等級などが第二であること。「クラスで—の成績」 2 二度目。2回。 3 「二番煎じ」「二番太鼓」「二番茶」などの略。 4 大きさや質が中くらいであること。「肴かけには—鰤(ぶり)一本」...