あお‐しお【青潮】
赤潮のうち、比較的緑色に見えるもの。また、有機物の分解に酸素が消費され、酸素の乏しくなった海水が水面に上昇し、青白く見えるもの。水生生物に被害を与える。
あか‐しお【赤潮】
海水中のプランクトンが異常増殖して、海水が変色する現象。魚介類に大きな害を与える。苦潮(にがしお)。厄水(やくみず)。《季 春》→青潮
あげ‐しお【上(げ)潮】
1 満ちてくる潮。満ち潮。差し潮。⇔下げ潮。 2 興隆・充実していく勢いにあること。また、その時期。「事業が—に乗る」
あさあけのうしお【朝明けの潮】
東京都千代田区の皇居内殿舎、長和殿波の間の壁を飾る壁画。日本画家、東山魁夷の作品で、山口県の青海島の瀬叢(せむら)と呼ばれる岩礁をモチーフにしたとされる。昭和43年(1968)に完成。
あさ‐しお【朝潮】
朝、満ちてくる潮。朝の満ち潮。⇔夕潮。
あん‐ちょう【暗潮】
1 表面に現れない潮の流れ。 2 表面に現れない風潮・勢力。「社会の裏面を流るる—に棹(さお)さして」〈荷風・ふらんす物語〉
いで‐しお【出で潮】
満ちてくる海の潮。多く「月の出」と掛けて用いられる。さし潮。でしお。「月もろともに—の波の淡路の島影や」〈謡・高砂〉
いり‐しお【入(り)潮/入り汐】
1 引き潮。干潮。「霜枯れの横野の堤風さえて—遠く千鳥鳴くなり」〈続古今・冬〉 2 満ち潮。差し潮。満潮。「浦荒れて風よりのぼる—におろさぬ舟ぞ波に浮きぬる」〈玉葉集・雑二〉
うしお【潮】
1 海面の水位が太陽や月、特に月の引力によって、定期的に高くなったり低くなったりすること。潮汐(ちょうせき)。しお。 2 海水。「太平洋の—に洗われて育つ」 3 高まったり静まったりするもの、ま...
うず‐しお【渦潮】
渦を巻いて流れる海水。潮流の方向・速さの著しく異なる境界や潮位差の大きい所に生じやすい。鳴門海峡のものは有名。