あくが・れる【憧れる】
[動ラ下一][文]あくが・る[ラ下二]《本来は、あるべき所から離れる意》 1 いる所を離れてふらふらさまよう。「自分の魂が—・れ出して、…水の面を高く低く、揺られて行く」〈谷崎・細雪〉 2 物事...
あこが・れる【憧れる/憬れる】
[動ラ下一][文]あこが・る[ラ下二]《「あくがる」の音変化》 1 理想とする物事や人物に強く心が引かれる。思い焦がれる。「名声に—・れる」「都会生活に—・れる」 2 気をもむ。気が気でなくなる...
おもい‐ま・す【思ひ増す】
[動サ四] 1 ますます恋い焦がれる。「彦星の—・すらむことよりもみる我くるし夜のふけゆけば」〈拾遺・秋〉 2 他よりよいと思う。「待てといふに散らでしとまるものならば何を桜に—・さまし」〈古今...
首(くび)を長(なが)く◦する
期待して待ち焦がれる。「返事を—◦して待つ」
けん‐れん【眷恋】
[名](スル) 恋い焦がれること。「貴君に—していますよ」〈二葉亭訳・片恋〉
[ト・タル][文][形動タリ]思い切れないさま。「否(いや)に決めようと思えば扨又(さてまた)—として棄つるに忍...
こがれ【焦がれ】
思い焦がれること。「蚊やり火は煙のみこそたちあされ下の—は我ぞわびしき」〈相模集〉
心(こころ)焼(や)・く
(「焼く」が四段活用の場合)胸を焦がす。心を悲しみもだえさせる。「冬ごもり春の大野を焼く人は焼き足らねかも我(あ)が—・く」〈万・一三三六〉
(「焼く」が下二段活用の場合)思い焦がれる。「人...
した‐もえ【下燃え】
1 炎が表に出ないで、物の下で燃えていること。 2 《「した」は心の意》心の中で思い焦がれること。「—に思ひ消えなむけぶりだにあとなき雲のはてぞ悲しき」〈新古今・恋二〉
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
[動ヤ下二] 1 炎が表立たず、物の下で火が燃える。「小野山はやくすみがまの—・えて煙の上につもる白雪」〈風雅・冬〉 2 《「した」は心の意》心の中でひそかに思い焦がれる。「—・ゆる歎きをだにも...
水(みず)に燃(も)えたつ蛍(ほたる)
水の上を燃えんばかりに光りつつ飛ぶ蛍。「水」と「見ず」をかけ、「燃えたつ」に、感情が激しくわき上がる意をかけて、相手に会うことなく恋い焦がれることをいう。