ものくうひとびと【もの食う人びと】
辺見庸による世界各国の食と人間を主題とするルポルタージュ。平成5年(1993)3月から共同通信が全国の加盟各新聞に配信を開始、各紙で連載され反響を呼ぶ。単行本は平成6年(1994)刊行。第16回...
ものくさたろう【物くさ太郎】
室町時代の御伽草子。2巻。作者・成立年ともに未詳。信濃国の物くさ太郎という無類の不精者が、皇族の末で善光寺如来の申し子とわかって出世し、死後はおたが(穂高)大明神となる。おたがの本地。
もの‐ぐさ【物種】
物事の材料。物事のたねとなるもの。「桜花わが宿にのみありと見ばなき—は思はざらまし」〈拾遺・雑春〉
もの‐ぐさ【物臭/懶】
[名・形動]《古くは「ものくさ」》めんどうがること。また、その性質・人や、そのさま。無精。「—をする」「—な態度」
もの‐ぐさ・い【物臭い/懶い】
[形][文]ものぐさ・し[ク]《古くは「ものくさい」》 1 おっくうで気が進まない。めんどうである。「—・いようすで机に向かう」 2 気分がすぐれない。からだのぐあいが悪い。「—・くなりて死ぬべ...
もの‐ぐら・し【物暗し】
[形ク]薄暗い。「—・うなりて、文字も書かれずなりにたり」〈能因本枕・三二一〉
もの‐ぐるい【物狂い】
《古くは「ものくるい」》 1 正気でなくなること。狂気。「海棠の露をふるうや—」〈漱石・草枕〉 2 神がかること。また、その人。「この—走りまはってひろひ集め」〈平家・二〉 3 能・狂言などで、...
ものぐるい‐のう【物狂い能】
能の分類の一。物狂いが主人公の現在能で、女物狂いと男物狂いとがある。四番目物に属する。「隅田川」「班女」「蘆刈」など。狂乱物。狂い物。
もの‐ぐるおし・い【物狂おしい】
[形][文]ものぐるほ・し[シク]何かにとりつかれて正気を失っているようである。また、気が変になりそうである。「—・く感じられるほど魅力的な女性」「—・い思い」 [派生]ものぐるおしげ[形動]も...
もの‐ぐるわし・い【物狂わしい】
[形][文]ものぐるは・し[シク]「ものぐるおしい」に同じ。「—・い羽搏きをしているが」〈堀辰雄・風立ちぬ〉