ええじゃ‐ないか
慶応3〜4年(1867〜1868)主に江戸以西の各地で起こった大衆的狂乱。農村のおかげ参りの伝統から発生したもので、老若男女が「ええじゃないか」と高唱、乱舞し、地主・富商の家に入り込んで物品や...
おなつ‐せいじゅうろう【お夏清十郎】
姫路の宿屋但馬屋(たじまや)の娘お夏と手代の清十郎。寛文2年(1662)ごろ駆け落ちしようとして捕らえられ、清十郎は刑死、お夏は狂乱した。この事件を題材とした作品に、井原西鶴「好色五人女」、近松...
かけり【翔】
1 能の働き事の一。修羅物で戦闘の苦患(くげん)、狂女物で狂乱のさまなど興奮状態を表す。また、その囃子(はやし)。大鼓・小鼓に笛をあしらう。 2 歌舞伎下座音楽の一。1が転じたもの。大鼓・小鼓に...
かしわざき【柏崎】
新潟県南西部の市。日本海に面し、宿場町として発展。明治時代、石油を産出し、工業が発達。人口9.1万(2010)。 謡曲。四番目物。柏崎の領主の妻が夫の死と一子花若の出家を聞き、狂乱して諸国を...
きしオルランド【騎士オルランド】
《原題、(イタリア)Orlando Paladino》ハイドンのイタリア語によるオペラ。全3幕。1782年にハンガリーのエステルハージ宮殿で初演。台本はN=ポルタ。エステルハージ家のために書いた...
きょう【狂】
[常用漢字] [音]キョウ(キャウ)(漢) [訓]くるう くるおしい 1 気がくるう。「狂気・狂人・狂乱/発狂」 2 行為などが正常の域を外れる。正気とは思えないさまである。「狂喜・狂信・狂騒・...
きょう‐らん【狂乱】
[名](スル) 1 心が狂い乱れて、異常な言動をすること。「嫉妬で—する」「半—」 2 物事の状態が、はなはだしく異常になること。「地価—」 3 「狂乱物(もの)」の略。
きょうらん‐もの【狂乱物】
能・狂言や歌舞伎舞踊で、狂乱した人物の所作を主題にした作品。能の「三井寺」「隅田川」、狂言の「金岡」「枕物狂」、歌舞伎舞踊の「お夏狂乱」「保名(やすな)」など。
くらまじし【鞍馬獅子】
歌舞伎舞踊。富本、のち清元。本名題「夫婦酒替奴中仲(みょうとざけかわらぬなかなか)」。中村重助作詞、名見崎徳治作曲。安永6年(1777)江戸市村座初演。義経が殺されたと聞いて狂乱する静御前に太神...
くろかみ【黒髪】
長唄・地歌の曲名。初世桜田治助作詞、初世杵屋佐吉(きねやさきち)(地歌としては湖出(こいで)市十郎)作曲。天明4年(1784)江戸中村座初演の歌舞伎狂言「大商蛭小島(おおあきないひるがこじま)...