しゃかいしゅぎしんずい【社会主義神髄】
評論。幸徳秋水著。明治36年(1903)刊。科学的社会主義の理論と運動を紹介したもので、明治期社会主義の理論的礎石となった。
しゃせい‐せつ【写生説】
正岡子規の唱えた俳句・短歌の方法論。絵画の理論を移入し、実物・実景をありのままに具象的に写し取ること。子規以後、俳句では河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)・高浜虚子ら、短歌では伊藤左千夫・長塚節...
しゅう‐りつ【収率】
化学的手法によって原料物質から目的の物質を取り出すとき、理論的に取り出せると仮定した量と実際に得られた量との割合。ふつう百分率で表す。工業的には歩止(ぶど)まりともいう。
シュテファンボルツマン‐の‐ほうそく【シュテファンボルツマンの法則】
黒体からの熱放射(黒体放射)に関する法則。単位面積から単位時間当たりに黒体から放射されるエネルギーの総量は、黒体の温度の4乗に比例するというもの。1879年、オーストリアの物理学者J=シュテファ...
しょだい‐せい【初代星】
宇宙初期に誕生した第1世代の星。ビッグバンから数億年後、ガスの密度が高いところで形成され、重元素を含まない。従来、宇宙初期には大量のガスが存在するため、太陽の数百倍程度の大質量の星であると考えら...
じっ‐しゃかい【実社会】
観念的、理論的に考えられた社会に対して、現実の社会。実世間。
ジップ‐の‐ほうそく【ジップの法則】
文章中で使われる単語の出現頻度を集計して頻度順に並べたとき、単語の出現頻度と順位の積がある定数になるという法則。米国の言語学者G=ジップが見出したもの。順位を横軸、出現頻度を縦軸として、対数をと...
じゅうしん‐けい【重心系】
二つの粒子が衝突や散乱をする場合に、両粒子の全運動量(重心運動量)が零となるようにとった座標系。理論的な計算は、実験室系に比べて容易になる。
じゅうにおん‐おんがく【十二音音楽】
無調音楽を理論的に徹底化し、1オクターブの中にある12の音に平等の価値を与えるように組織的に作られた音楽。20世紀初頭に、シェーンベルクとその弟子によって確立された。ドデカフォニー。
じゅうりょく‐いじょう【重力異常】
地球物理学、測地学において、地球を楕円体とみなした場合に緯度から理論的に求められる標準重力と、実際の重力の実測値の間に見られるずれ。