プラネタリー‐は【プラネタリー波】
大気中に生じる地球規模の波。東西方向に大きな波長をもち、中緯度では2〜3波長程度で地球を一周する。ヒマラヤ山脈などの大規模な山脈や、海洋と大陸の温度差によって発生し、偏西風蛇行の要因となる。理論...
ベナール‐たいりゅう【ベナール対流】
水平な液体層の下面を一様に加熱、または上面を冷却することで温度勾配をつくりだしたとき、規則的なパターンを伴って生じる対流。液体層の上方からみると、蜂の巣のようなパターンで配列した細胞状の渦の領域...
ペンタクオーク【pentaquark】
クオーク4個と反クオーク1個で構成されるハドロン。1960年代より理論的にその存在が予言され、日本の大型放射光施設SPring-8(スプリングエイト)で検出に成功したと報告があったが、同実験手法...
ホワイト‐ホール【white hole】
ブラックホールとは逆に、物質を放出するだけで、その内部には入り込めない天体。一般相対性理論から理論的に予想されているが、実在はまだ確認されていない。
ボロフェン【borophene】
硼素原子が六角形の格子状に並んだ、1原子の厚さの層。理論的にその存在が予想され、2014年に実験的に確認された。
マランゴニ‐こうか【マランゴニ効果】
自由表面において、液体の温度や濃度が場所によって異なる場合に、表面張力の差が生じる現象。マランゴニ対流の直接的な要因となる。イタリアの物理学者カルロ=マランゴニによって見出され、米国のウィラード...
モノポール【monopole】
単極子。通常、磁気単極子をさす。磁石のNまたはSだけの単独の磁荷をもつ素粒子。1931年にディラックは理論的にその存在が可能であることを示したが、いまだ確認されていない。磁気双極子(ダイポール)...
やきなまし‐ほう【焼き鈍し法】
溶融状態にある金属を徐々に冷却し、より欠陥のない結晶を得る焼き鈍しという現象を模し、最適化問題を近似的に解く手法。最小化すべき関数を設定し、変数の値を確率的に遷移させ、それら変数のばらつき具合を...
よこ‐ドップラーこうか【横ドップラー効果】
特殊相対性理論的な効果によるドップラー効果。光の場合、光源の視線速度方向の運動とは別に、光源の時間の進み方が遅れることによって波長が伸び、赤方偏移した光が観測される現象をさす。横のドップラー効果。
ラッファー‐カーブ【Laffer curve】
米国の経済学者A=B=ラッファーが主張した理論で、税率と税収の関係を表した曲線。一般に税率が高まるほど税収は増えるが、一定の税率を過ぎると逆に税収は減っていくことを示したもの。「減税しても税収増...