うね【畝/畦】
1 作物を植えつけたり種をまいたりするため、畑の土を幾筋も平行に盛り上げた所。 2 高い所と低い所が1のように平行して連なった物や形。波や地形・織物などにいう。「—のある生地」
うね‐おび【畝帯】
《縞(しま)が畝に似ているところから》元禄(1688〜1704)ごろに流行した畝刺しの帯。太い糸で凹凸をつけて縫われた布で作る。
うね‐おり【畝織(り)】
畑の畝のように、横または縦に高低をつけた織物。あぜおり。
うね‐ぐも【畝雲】
層積雲のこと。田畑の畝のような長い雲が波状に連なる。
うね‐ざし【畝刺(し)】
布を重ね、補強のために太い糸で畑の畝のように平行に幾筋も縫いつづること。また、そのもの。多く足袋に用いる。
うね‐たて【畝立て】
畑に畝を作ること。
うねび【畝傍】
奈良県橿原(かしはら)市の地名。橿原神宮・畝傍山がある。 「畝傍山」の略。「香具山は—ををしと耳梨と相争ひき」〈万・一三〉
うねびのかしはら‐の‐みや【畝傍橿原宮】
橿原市にあったとされる神武天皇即位の皇居。現在の橿原神宮は、その皇居跡と推定される地に建てられた。
うねび‐やま【畝傍山】
橿原市北西部にある山。標高199メートル。耳成山(みみなしやま)・天香具山(あまのかぐやま)とともに大和三山という。[歌枕]「大空に雁ぞなくなる—御垣原(みかきがはら)にもみぢしぬらし」〈夫木・一五〉
うのめ‐がえし【畝目返し】
布の地質を堅固にするため、糸目を畑の畝のように縫う縫い方。また、そのように縫ったもの。