もっ‐こく【木斛】
サカキ科の常緑高木。暖地の海岸近くの林に自生。葉は倒卵形で、厚くてつやがある。夏、白い小さな5弁花を下向きに開き、楕円形の朱赤色の実を結ぶ。熟すと裂けて赤い種子を出す。庭木とし、材は赤みを帯びて...
もと‐はぎ【本矧】
矢で、篦(の)に羽の軸を接着し、桜皮・糸などを巻きつけた部分のうち、矢筈から遠い部分。下矧(したはぎ)。
も‐なか【最中】
1 真っ盛り。さいちゅう。「ころは夏の—、月影さやかなる夜であった」〈独歩・少年の悲哀〉 2 中央。まんなか。「水の面に照る月波を数ふれば今宵ぞ秋の—なりける」〈拾遺・秋〉 3 《形を「最中の月...
も‐ぬけ【蛻/裳脱け/藻抜け】
蝉(せみ)や蛇が脱皮すること。また、そのぬけがら。 [補説]「藻抜け」は当て字。
も‐ぬ・ける【蛻ける】
[動カ下一][文]もぬ・く[カ下二] 1 抜けて外へ出る。抜ける。脱する。「新妻の事でも想像して魂が—・けたな」〈有島・クララの出家〉 2 蝉(せみ)や蛇が外皮を脱ぐ。脱皮する。「—・けたる虫の...
もの‐ふ・る【物古る/物旧る】
[動ラ上二] 1 どことなく古くなる。古びる。「いたう—・りぬ檜皮葺(ひはだぶき)の屋に」〈枕・八九〉 2 年寄りじみる。「寄りて声づくれば、いと—・りたる声にて」〈源・蓬生〉
もみ【樅】
マツ科の常緑大高木。日本特産で、本州・四国・九州の山地に自生。樹皮は黒灰色。葉は線形で、小枝に2列に密生する。6月ごろ、黄色の円筒状の雄花と雌花とが開花し、果実の松かさは直立してつく。材は軽く、...
もみ【籾】
1 脱穀の後、籾摺(もみず)りする前の、外皮に包まれたままの米。もみごめ。《季 秋》「老いし母怒濤を前に—平(なら)す/三鬼」 2 「籾殻(もみがら)」の略。 [補説]「籾」は国字。
もみ‐がら【籾殻】
稲の実の外皮。籾米をついて玄米を得たあとの殻。あらぬか。すりぬか。もみ。
もみ‐がわ【揉み皮/揉み革】
なめし皮の表面を削り、もんで柔らかにしたもの。表面に細かい皺(しぼ)がある。韋(おしかわ)。