しん‐ごん【真言】
1 《(梵)mantraの訳》いつわりのない真実の言葉。密教で、仏・菩薩(ぼさつ)などの真実の言葉、また、その働きを表す秘密の言葉をいう。明(みょう)・陀羅尼(だらに)・呪(じゅ)などともいう。...
しんごん‐いん【真言院】
平安京大内裏中和院の西にあった密教の修法道場。承和元年(834)空海の奏請により唐の青竜寺に倣って設置された。毎年正月、後七日(ごしちにち)の御修法(みしほ)が行われた。修法院。
しんごん‐さんぶきょう【真言三部経】
真言宗で特に重要とされる三つの経典。大日経・金剛頂経・蘇悉地(そしつじ)経。大日三部経。
しんごん‐し【真言師】
密教の法によって、加持祈祷(かじきとう)をする僧。
しんごん‐しかん【真言止観】
真言密教の行法(ぎょうほう)と、天台顕教の観法。真言密教と天台顕教。
しんごん‐しちそ【真言七祖】
真言宗で崇拝される七人の祖師。大日如来・金剛薩埵(こんごうさった)・竜猛(りゅうみょう)・竜智・金剛智・不空・恵果(けいか)。または、竜猛・竜智・金剛智・不空・善無畏(ぜんむい)・一行・恵果。
しんごん‐しゅう【真言宗】
日本仏教の宗派の一。大日如来を教主とし、身口意(しんくい)三密の加持力で即身成仏(じょうぶつ)させるのを本旨とする。9世紀初め、入唐した空海が密教を恵果に学び、帰国して一宗を開いた。真言陀羅尼(...
しんごん‐しんとう【真言神道】
真言密教の教義に組み入れて解釈した神道。天照大神(あまてらすおおみかみ)は胎蔵界大日如来であり、豊受大神は金剛界大日如来であるとする。→両部(りょうぶ)神道
しんごん‐だらに【真言陀羅尼】
密教の、短い呪文(じゅもん)の真言と、長い呪文の陀羅尼。
しんごんだらに‐しゅう【真言陀羅尼宗】
真言宗の異称。