かん‐にゅう【貫乳】
陶磁器の釉(うわぐすり)の表面に、焼き加減でできた細かなひび。陶磁器鑑定のとき重視される。乳(にゅう)。貫入。
かん‐よう【官窯】
中国で、宮廷で用いる陶磁器を製造した政府の陶窯。また、そこで焼いた陶磁器。狭義には、すぐれた作品の多い宋代の青磁をさす。日本では江戸時代の藩窯がこれにあたる。
カーシャーン【Kāshān】
イラン中部、イスファハーン州の都市。サファビー朝の離宮があった地として知られ、アッバース1世の廟やゆかりのフィーン庭園がある。また、絨毯(じゅうたん)、磁器、絹織物の産地であり、裕福な絨毯商人が...
がい‐し【碍子】
電線を支持し絶縁するために、電柱や鉄塔に取り付ける絶縁体の器具。陶磁器製・合成樹脂製のものが多い。
がえろめ‐ねんど【蛙目粘土】
カオリン質の粘土中に多量の石英粒を含むもの。雨などでぬれると、石英の粒が蛙の目玉のように見える。主として愛知県瀬戸市・岐阜県土岐(とき)市に産し、陶磁器の原料にする。がいろめねんど。がいろめ。が...
き【器】
[音]キ(呉)(漢) [訓]うつわ [学習漢字]4年 1 入れ物。また、一定の形に作られた道具。「楽器・機器・凶器・銀器・磁器・漆器・什器(じゅうき)・食器・土器・陶器・鈍器・武器・名器・容器・...
きき‐ぢょく【利き猪口】
利き酒の際に用いる猪口(ちょく)。ふつう、小振りの湯のみ大の白地の磁器で、酒の光沢を見るため底に青色の蛇の目模様がある。ききちょこ。
き‐じ【生地/素地】
1 手を加えていない、もともとの性質。「—が出る」 2 化粧しないままの素肌。素顔。「—のままできれいな人」 3 布・織物などの地質。また、染色や仕立てなどの加工をするための布・織物。「—のいい...
きぶし‐ねんど【木節粘土】
亜炭層の下にある層状の粘土。灰色または暗褐色で、中に炭化した木片を含む。愛知県瀬戸地方などに分布。耐火材・陶磁器の原料。
きょう‐やき【京焼】
桃山時代以降、京都に産する陶磁器の総称。江戸初期、野々村仁清(ののむらにんせい)らによって完成された。