かん‐し【官私】
公事と私事。政府と民間。官立と私立。
きゅうじゅうはっさいになったわたし【九十八歳になった私】
橋本治による小説。雑誌「群像」に連載されたのち、平成30年(2018)に刊行。2046年の東京で、筆者が98歳の独居老人になっているという想定で書かれた近未来小説。
きょく‐し【曲私】
私欲にとらわれてよこしまなこと。わたくし。「—のある人」
こう‐し【公私】
おおやけとわたくし。公的な事と私的な事。「—のけじめ」「—にわたる」「—混同」
こうへい‐むし【公平無私】
[名・形動]公平で、私的な感情や利益を交えないこと。また、そのさま。「—な(の)態度で臨む」
し【私】
個人に関する事柄。わたくしごと。わたくし。「—を滅する」⇔公(こう)。
し【私】
[音]シ(呉)(漢) [訓]わたくし わたし ひそかに [学習漢字]6年 1 公でない、個人の立場。自分一身に関すること。わたくし。「私営・私学・私事・私情・私人・私腹・私欲・私立・私生活/公私...
そくてん‐きょし【則天去私】
《天に則(のっと)り私を去るの意》夏目漱石が晩年に文学・人生の理想とした境地。自我の超克を自然の道理に従って生きることに求めようとしたもの。漱石自身の造語。
だざいおさむとわたし【太宰治と私】
石上玄一郎の回想録。副題「激浪の青春」。昭和61年(1986)刊行。旧制弘前高等学校で同学年に在籍した太宰治との青春時代や再会を描く。
つまとわたし【妻と私】
江藤淳の随筆。副題「41年間連れ添った愛妻への鎮魂記」。平成11年(1999)「文芸春秋」誌に発表。著者の生前に発表された最後の作品。妻の癌(がん)発覚から死に至るまでの夫婦の日々を克明に描く。