うがち【穿ち】
1 穴をあけること。 2 ㋐表に現れない事実・世態・人情の機微を巧みにとらえること。 ㋑黄表紙・洒落本などにみられる、江戸文学の理念を示す語。人情の機微や特殊な事実を指摘し、特に遊里生活の手引き...
うがち‐すぎ【穿ち過ぎ】
物事の本質や人情の機微をとらえようと執着するあまり、逆に真実からかけ離れてしまうこと。
うが・つ【穿つ】
[動タ五(四)]《上代は「うかつ」》 1 穴をあける。掘る。また、突き通す。貫く。「雨垂れが石を—・つ」「トンネルを—・つ」 2 押し分けて進む。通り抜けて行く。「石は灌木の間を—・って崖の下へ...
う・ぐ【穿ぐ】
[動ガ下二]《「うがつ」の自動詞形。上代は「うく」》 1 穴があく。くぼむ。また、出っぱったものが欠け落ちる。「磯打つ波に当たりて大きに—・げたる岩穴あり」〈太平記・一八〉 「瘡(かさ)ガ—・ゲ...
うけ‐ぐつ【穿け沓】
履き古して穴のあいたくつ。「—を脱き棄(つ)るごとく踏み脱きて」〈万・八〇〇〉
せん【穿】
[人名用漢字] [音]セン(呉)(漢) [訓]うがつ はく 穴をあけて通す。うがつ。「穿孔・穿鑿(せんさく)」
せん‐こう【穿孔】
[名](スル) 1 穴をあけること。穴があくこと。また、あいた穴。「—して鋲(びょう)を打つ」 2 人体の器官に穴があくこと。「胃—」
せんこう‐カード【穿孔カード】
紙製のカードの特定の位置に穴をあけることによって情報を記録する媒体。パンチカード。
せんこう‐き【穿孔機】
1 工作物に穴をあける機械。ボール盤。鑽孔機(さんこうき)。 2 コンピューター用のカードや紙テープに穴をあける機械。
せん‐さく【穿鑿】
[名](スル)《古くは「せんざく」とも》 1 穴をうがち掘ること。 2 細かなところまで根ほり葉ほりたずねること。また、むやみに憶測してとやかく言うこと。「他人の私生活をあれこれと—する」「—家...