かす【滓/糟/粕】
[名] 1 液体をこしたあとに残ったり、液体を入れた容器の底に沈殿したりしたもの。おり。 2 よい所、必要な部分を取り去ったあとの残り。「食べ—」 3 役に立たないつまらないもの。最も下等なも...
かす‐じる【粕汁/糟汁】
塩鮭(しおざけ)や塩ぶり、野菜などを実にして、酒粕を入れたこくのある汁。《季 冬》「—や蓋を浮かせて沸きたちし/風生」
かす‐ず【粕酢/糟酢】
酒粕を原料として作った酢。
かす‐づけ【粕漬(け)/糟漬(け)】
肉・魚・野菜などを酒粕に漬けること。また、その漬物。
かす‐とり【粕取り/糟取り】
1 「粕取り焼酎(しょうちゅう)」の略。 2 米・芋などから急造し、かすだけを除いた下等な密造酒。第二次大戦直後盛んに造られた。
かすとり‐ざっし【粕取り雑誌】
第二次大戦直後、相次いで発刊された扇情的で低俗な雑誌。「かすとり2」が劣悪で、3合も飲めば酔いつぶれるところから、この種の雑誌が3号ぐらいで廃刊することをひやかしての名。
かすとり‐しょうちゅう【粕取り焼酎】
酒粕を蒸留して造った焼酎。
はく【粕】
[音]ハク(呉)(漢) [訓]かす 酒のしぼりかす。残りかす。「糟粕(そうはく)」