しば‐や【柴屋】
1 柴やたき木などを積んでおく小屋。 2 柴で屋根をふいた家。柴ぶきの家。粗末な家。「くらぶ山かこふ—のうちまでも心をさめぬ所やはある」〈夫木・三〇〉
しゅく‐かご【宿駕籠】
江戸時代、旅人を乗せて、宿場の間を行き来した粗末な駕籠。雲助(くもすけ)駕籠。
しゅく‐すい【菽水】
豆と水。きわめて粗末な食べ物、また貧しい生活をいう。「—の奴(つぶね)に御恩(めぐみ)をかへし奉るべし」〈読・雨月・菊花の約〉
しょう‐み【笑味】
[名](スル)食べ物を他人に贈るときなどに、粗末な品ですがお笑い草にひとつ召し上がって下さい、という謙遜の気持ちを込めていう語。「ご—ください」
じ‐ぼう【自暴】
自分で自分の身を粗末にすること。「—を起こす」
じぼう‐じき【自暴自棄】
[名・形動]《「孟子」離婁上の「自ら暴(そこな)う者は、ともに言(かた)ること有るべからず。自ら棄つる者は、ともに為すこと有るべからず」から》不満や失望などが原因で、やけになって自分の身を粗末に...
じょう‐しょう【縄床】
縄を張ってつくった粗末な腰掛け。主に禅僧が座禅のときに用いた。
すて‐さんぼう【捨(て)三宝】
物を粗末に扱うこと。投げやり三宝。
すな‐ばち【砂鉢】
1 焼き方の粗末な鉢。砂色をしている。 2 立花で、「砂の物」に用いる水盤状の花器。陶製または金属製が多い。
すね‐はたば・る【拗ねはたばる】
[動ラ四]すねて強情を張る。「情け知らぬ親方と—・って、勤め粗末にするやつら」〈浄・傾城酒呑童子〉