もち‐がゆ【望粥/餅粥】
望(もち)の日、特に正月15日に食べる小豆(あずき)粥。のちには餅粥の意にとり、餅を入れた粥をいう。もちのかゆ。
やうつり‐がゆ【家移り粥】
家の新築など、転宅の祝いに作る粥。家渡り粥。
やく‐せき【薬石】
《「石」は「砭(いしばり)」で、古代の医療器》 1 いろいろの薬や治療法。「—効なく永眠する」 2 身のためになる物事のたとえ。「—の言」 3 禅寺で、非時(ひじ)の戒を守って夕食をとらなかった...
や‐ぜん【夜前】
前日の夜。昨夜。ゆうべ。「—、稀有な事がございましてな」〈芥川・芋粥〉
ゆ‐の‐こ【湯の子/湯の粉】
1 茶の湯で、懐石の終わりに出す練り湯に入れる焦げ飯や煎(い)り米。 2 釜底に焦げついた飯を粥(かゆ)にしたもの。「もはや—の便も切れ、露命すでに終らん事」〈浮・貧人太平記〉
りにゅう‐しょく【離乳食】
離乳の時期に与える食べ物。スープ・粥(かゆ)状の食品から固形食まで、段階をふんで乳児に食べさせるもの。
ろうはち‐がゆ【臘八粥】
温糟粥(うんぞうがゆ)のこと。臘八の日に禅家で食するところからいう。《季 冬》
ろ‐じ【路次】
《「ろし」とも》行く道の途中。途次。道筋。「—の心配は、御無用じゃ」〈芥川・芋粥〉
わか‐な【若菜】
1 春に芽ばえたばかりの食用になる草。「—を摘む」 2 年頭の祝儀に用いる七種の新菜。古く宮中で、正月の初の子(ね)の日(のち7日)に、万病を除くとしてこれを羹(あつもの)にして食べる習わしがあ...
わかな‐むかえ【若菜迎え】
正月6日のこと。また、その日に若菜を採ってくること。その夜七草たたきをし、翌7日朝の七草粥(ななくさがゆ)に入れる。