アクチノヒビン【actinohivin】
放線菌に由来するたんぱく質。エイズウイルス(HIV)の表面に突き出た糖鎖に特異的に結合することによって、細胞へのHIVの侵入を阻害する機能を持ち、HIV感染予防薬として効果が期待されている。AH。
アクチン【actin】
筋肉を構成する主要たんぱく質の一。ミオシンとともに筋肉の収縮に直接関与する。筋線維以外の細胞にも、細胞骨格の成分として存在し、細胞の分裂・運動・形態の調節などに関与している。→アクチンフィラメント
アクチン‐フィラメント【actin filament】
2本のF-アクチンがより合わさって糸状になったたんぱく質の複合体。細胞骨格の一つで、細胞間の接着・細胞分裂・筋肉の収縮などに重要な役割を果たす。直径約8ナノメートル。微小線維。微細線維。アクチン繊維。
アゴニスト【agonist】
生体内の細胞の受容体に結合し、神経伝達物質やホルモンなどと同様の機能を示す物質の総称。その多くが、受容体に結合できる特定の分子構造をもつたんぱく質からなる。作動薬。作用薬。→アンタゴニスト
あし‐つき【葦付】
ネンジュモ科の藍藻(らんそう)。淡水藻で、葦の根、芝地などの土の表面に生える。細胞が1列に連なって寒天質に包まれ、糸状になる。食用。あしつきのり。
あしば‐ざいりょう【足場材料】
再生医療などで、細胞が自身で細胞外基質を作れるようになるまで、細胞の増殖と分化を制御し、体内の周辺環境と適合させるための基材。足場。スキャフォールド。
あしばひいそんせい‐ぞうしょく【足場非依存性増殖】
細胞外基質がなくても、細胞が増殖・分化し生存を続けること。がん細胞に見られ、正常な細胞と区別する指標の一つとなる。
アストロサイト【astrocyte】
グリア細胞の一種。多数の突起があり、星のように見えることからこの名がある。神経組織の形態維持、血液脳関門、神経伝達物質の輸送などの役割を担う。星細胞。アストログリア細胞。星状膠細胞。星状グリア細胞。
アディポサイトカイン【adipocytokine】
脂肪細胞から分泌される生理活性物質の総称。脂肪の燃焼や糖の取り込みを促進するアディポネクチン・レプチン・遊離脂肪酸などがある。代謝異常やメタボリックシンドロームに関わりがあることが知られている。...
アディポネクチン【adiponectin】
脂肪の燃焼や糖の取り込みを促進するホルモン様の物質。小型の脂肪細胞から多く分泌され、脂肪細胞が大きくなると分泌が低下するとされる。肥満や糖尿病との関連が注目されている。