ちりめん‐え【縮緬絵】
錦絵(にしきえ)で、刷ってから、しわを寄せ、縮緬に描いたようにしたもの。
つきなみ‐え【月次絵】
1年12か月の行事や風俗を自然の景趣を背景に描いた絵。平安時代以降の大和絵の主要なジャンルの一つで、障子絵や屏風(びょうぶ)に描かれた。→四季絵
つくり‐え【作り絵】
大和絵の技法の一。墨線で下描きし、その上から彩色を施し、最後に人物の顔貌や衣の輪郭などを墨線で精緻(せいち)に描(か)き起こすもの。平安時代の源氏物語絵巻が典型的な例。
つづき‐え【続(き)絵】
2枚以上の絵をつなげて一つの画面としたもの。全体の構図はもとより、1枚ごとのまとまりも重視される。特に浮世絵版画でいう語。
てつ‐え【鉄絵】
酸化鉄を含む絵の具または釉(うわぐすり)で絵付けをした陶磁器。絵付けの部分が黒褐色・赤褐色などを呈する。鉄砂(てっしゃ)。
でい‐え【泥絵】
1 金泥・銀泥を使って描いた絵。一般に黒漆塗りの器物や紺紙など暗色の地に描かれ、奈良時代から平安時代にすぐれた遺品が多い。金銀泥絵。金銀絵。 2 ⇒どろえ(泥絵)1
とぎだし‐まきえ【研(ぎ)出し蒔絵】
蒔絵の技法の一。絵漆で文様などを描いた上から金銀粉・色粉などを蒔き、乾かしたのち透き漆または黒漆を塗って乾燥させ、文様・金銀粉が見えるように研ぎ出したもの。磨り出し蒔絵。
とさ‐え【土佐絵】
土佐派の人々が描いた絵。また、その画風。
とば‐え【鳥羽絵】
《戯画に長じたと伝える平安後期の僧、鳥羽僧正覚猷(かくゆう)にちなんでいう》江戸時代、日常生活を軽妙なタッチで描いた墨書きの戯画。今日の漫画にあたり、大坂の松屋耳鳥斎らの手によって盛んになった...
とびら‐え【扉絵】
1 厨子(ずし)や寺院などの扉にかいた絵。 2 書物の扉にかいた絵。