は‐ふり【羽触り】
⇒羽触(はぶ)れ
は‐ふ・る【羽振る/翥る】
[動ラ四]鳥が羽を振る。はばたく。「空にあがりて、東を指して—・りいぬ」〈霊異記・上〉
は‐ぶ・く【羽振く】
[動カ四]羽を振る。羽ばたく。「—・きつつ今や都へほととぎす過ぎがてに鳴くすぎむらのもり」〈実方集〉
は‐ぶくら【羽ぶくら】
矢につけた羽根。矢ばね。羽房(はぶさ)。「この矢、眉間のただ中を徹(とほ)りて喉(のんど)の下まで、—責めてぞ立ちたりける」〈太平記・一五〉
は‐ぶさ【羽房】
「羽ぶくら」に同じ。「—までこそ射込うだれ」〈長門本平家・一八〉
は‐ぶし【羽節】
羽の茎。「(鴫ハ)—を張ってばっと立ち」〈浄・国性爺〉
は‐ぶたえ【羽二重】
縦糸・横糸に良質の撚(よ)りのない生糸を用いて、多く平織りとした後(あと)練りの絹織物。肌触りがよく、つやがある。礼服や羽織・羽織裏・胴裏地などに用いる。
はぶたえ‐カナキン【羽二重カナキン】
綿の細糸を用い、地合いを密に織ったカナキン。裏地に用いる。ガスカナキン。
はぶたえ‐じま【羽二重縞】
ガス糸に絹糸をまぜて織った縞織物。
はぶたえ‐はだ【羽二重肌】
羽二重のように、きめが細かく、色白で滑らかな肌。餅(もち)肌。