うまれ‐うまれ【生まれ生まれ】
[副]生まれるとすぐに。「美しき娘を—出家にしたやうなものぢゃは」〈浮・胸算用・四〉
えど‐あきない【江戸商ひ】
上方の商人が江戸に支店などを出して商売すること。江戸の人々を相手にする商売。「天下泰平、国土万人—を心がけ、その道々の棚出して」〈浮・胸算用・五〉
えど‐じょう【江戸状】
江戸の商店または支店から上方の店へ届いた商用の手紙。「—どもをさらへ、失念したる事どもを見出し」〈浮・胸算用・二〉
えど‐ぶね【江戸船】
関西・九州方面から江戸へ貨物を運んだ大きな船。江戸廻船。「—一艘(いっさう)、五人乗りの御座船、通ひ舟付けて売り申し候」〈浮・胸算用・一〉
えびす‐むかえ【恵比須迎え】
近世、奈良で正月2日の早朝、吉野の村民が恵比須の絵像を売り歩いたこと。また、その呼び声。「二日のあけぼのに、—、と売りける」〈浮・胸算用・四〉
おお‐ぐれ【大暮れ】
年の暮れ。おおみそか。「九月の節句過ぎより—までは遠い事のやうに思ひ」〈浮・胸算用・三〉
おお‐せっき【大節季】
《「おおぜっき」とも》年末。大みそか。《季 冬》「大坂の—、よろづ宝の市ぞかし」〈浮・胸算用・一〉
おお‐はらい【大払ひ】
大みそかの支払い勘定。「ここにて年をとるが我等が家の嘉例といふは、—の借銭(しゃくせん)すましかねるゆゑなり」〈浮・胸算用・四〉
おお‐ば【大場】
[名] 1 広い場所。 2 囲碁で、1着で地を大きく囲うことのできる点。「—を占める」 3 人のにぎわう場所。「—にすめる商人の心だま」〈浮・胸算用・五〉 4 「大庭(おおにわ)1」に同じ。「...
お‐ほたき【御火焚/御火焼】
「おひたき」に同じ。「—に稲荷どのへ進ぜたるお神酒(みき)徳利のちひさきに」〈浮・胸算用・五〉