じ‐だい【自大】
自分で自分を偉い者と思い、尊大に構えること。「夜郎(やろう)—」「此日本は真実自尊—の一小鎖国にして」〈福沢・福翁自伝〉
じ‐ちょう【自重】
[名](スル) 1 自らを重んじること。自分の品性を保ち、卑下しないこと。自尊。「自尊—苟(いやしく)も卑劣な事はできない」〈福沢・福翁自伝〉 2 言動を慎んで、軽はずみなことをしないこと。「好...
じゅう‐しん【獣身】
1 けもののような姿。また、けもののようなたくましいからだ。「先ず—を成して後に人心を養う」〈福沢・福翁自伝〉 2 首から下がけものの形をしていること。「人面—像」
じゆうのかなたで【自由の彼方で】
椎名麟三の小説。昭和28年(1953)から昭和29年(1954)にかけて、「新潮」誌に断続的に発表。単行本は昭和29年(1954)刊行。自身が文学活動を始める以前を振り返った自伝的長編。
じょう‐しき【定式】
定まった儀式。また、きまったやり方。ていしき。「父の身分はやっと藩主に—の謁見が出来ると云うのですから」〈福沢・福翁自伝〉
じょう‐しん【上進】
[名](スル)地位・程度が上がること。向上。「次第次第に—して」〈福沢・福翁自伝〉
じょう‐とう【上等】
[名・形動] 1 物の品質や出来ばえなどが、すぐれてよいこと。また、そのさま。優秀。「—な品」⇔下等。 2 申し分がないさま。結構。上出来。満足。「マラソンで10着に入れば—だ」 3 等級が上で...
じょきょく【序曲】
《原題The Prelude》ワーズワースによる自伝的長詩。1798年から1799年にかけて最初の作品「序曲1799」が成立。以後加筆修正され、1804年から1805年に「序曲1805」が完成。...
じょ‐びらき【序開き】
1 物事の始まり。発端。「日本の外交の—でこそあれ」〈福沢・福翁自伝〉 2 江戸時代の歌舞伎で、三番叟(さんばそう)・脇狂言の次に演じられた一番目狂言の最初の一幕。本筋と無関係な短い喜劇で、下級...
ジル【(フランス)Gilles】
ドリュ=ラ=ロシェルによる長編小説。1939年刊。主人公ジル=ガンビエがファシズムに目覚めてゆく軌跡を描く。自らもファシズムに傾倒していった著者の自伝的色合いが濃い作品。