ひがん‐ばな【彼岸花】
ヒガンバナ科の多年草。土手や田の畦に生える。秋の彼岸のころ、高さ約30センチの花茎を伸ばし、長い雄しべ・雌しべをもつ赤い6弁花を数個輪状につける。花の後、線形の葉が出て越冬する。有毒植物だが、鱗...
ひな‐ぎく【雛菊】
キク科の多年草。群生し、葉はへら形。春、高さ約10センチの花茎を伸ばし、淡紅・紫紅・白色などの頭状花を開き、秋ごろまで咲く。ヨーロッパ西部の原産で、観賞用。延命菊。延齢客(えんれいかく)。デージ...
ひめ‐にら【姫韮】
ヒガンバナ科の多年草。原野に自生。高さ約10センチ。春、線形の葉が2枚出て、その間から1本の花茎を伸ばし、釣鐘状の紫色がかった白い花を1個つける。夏になると地上部は消える。
ひめ‐やぶらん【姫藪蘭】
キジカクシ科の多年草。原野に生え、長い蔓(つる)で増える。高さ約15センチ。葉は線形。夏、花茎を伸ばし、淡紫色、時に白色の6弁花を総状につける。種子は熟すと紫黒色。
ヒヤシンス【hyacinth】
《「ヒアシンス」とも》キジカクシ科の多年草。鱗茎(りんけい)は卵形で外側は黒褐色。葉は広線形でやや多肉質。春、高さ約30センチの花茎を伸ばし、青紫・紅・白・紫色などの漏斗状の6弁花を多数総状につ...
ふう‐らん【風蘭】
ラン科の常緑多年草。暖地の古木に着生。葉は広線形で厚く、反っている。夏、花茎を出し、湾曲する距(きょ)をもつ白い花を数個開く。観賞用に栽培もされる。富貴蘭(ふうきらん)。《季 夏》
ふき【蕗/苳/款冬/菜蕗】
キク科の多年草。原野や道端に生える。地下を長い根茎が横に走り、早春、蕗の薹(とう)とよぶ若い花茎を出し、頭状花が開くにつれて花茎を伸ばす。雌雄異株。花後、長い多肉質の柄をもつ腎臓形の葉をつける。...
ふき‐の‐とう【蕗の薹】
早春、フキの根茎から出る若い花茎。香りと苦みを賞味する。《季 春》「—ふみてゆききや善き隣/久女」
ぶた‐な【豚菜】
キク科の多年草。ヨーロッパ原産の帰化植物。タンポポに似るが、花茎は細く、高さ50センチ以上になる。たんぽぽもどき。
へら‐おおばこ【篦大葉子】
オオバコ科の多年草。高さ30〜60センチ。葉は根生し、へら形。夏、花茎を直立し、小花を穂状につける。花は下から上へと開いてゆき、白か紫色の雄しべが突き出る。ヨーロッパの原産で、日本には幕末ごろ渡...