か‐ちょう【花鳥】
花と鳥。花または鳥。観賞したり、詩歌・絵画などの題材にする場合にいう。
かちょう‐が【花鳥画】
東洋画で、花の咲いた草木に鳥をあしらった画題。また、花卉(かき)だけのもの、昆虫や獣を伴うものも含まれる。
かちょうずふすま【花鳥図襖】
滋賀県大津市、園城寺勧学院客殿の二之間を飾る襖絵。安土桃山時代の画家、狩野光信の作。紙本著色による24面の花鳥図で、国の重要文化財に指定されている。花鳥図。
かちょう‐の‐つかい【花鳥の使ひ】
《唐の玄宗が天下の美女を選ぶために遣わした使者をさす名称から》男女の仲立ちをする使い。恋の仲立ち。「好色の家には、これ(=和歌)をもちて—とし」〈古今・真名序〉
かちょう‐ふうえい【花鳥諷詠】
近代俳句の理念の一。俳句は、四季による自然の現象とそれに伴う人事とを、先入観念を排して純粋に叙景的に詠むのが理想であるとするもの。高浜虚子が昭和2年(1927)に主唱して以来ホトトギス派の指導理...
かちょう‐ふうげつ【花鳥風月】
1 自然の美しい風物。「—を友とする」 2 風雅な趣を楽しむこと。風流韻事。風流。
かちょうよじょう【花鳥余情】
室町時代の源氏物語注釈書。30巻。一条兼良(いちじょうかねら)著。文明4年(1472)成立。「河海抄」を補正したもので、文意の理解に重点をおく。かちょうよせい。
はな‐とり【花鳥】
花と鳥。花や鳥。かちょう。→花鳥(かちょう)の使い「—の色にも音にもよそふべきかたぞなき」〈源・桐壺〉
はな‐どり【花鳥】
スズメ目ハナドリ科の鳥の総称。多くはスズメより小形で、雄は赤・黄・青・黒色などのはでな羽毛をもつ。雌は緑色や緑褐色。花の蜜を好む。中国南部からオーストラリアにかけて分布。