わかくさ‐やま【若草山/嫩草山】
奈良市の春日山(かすがやま)の北にある山。標高342メートル。全山芝に覆われて3層の斜面をなし、毎年1月に山焼きが行われる。三笠山ともいうが、古歌の三笠山とは別。→三笠山
わかくるす‐ばら【若栗栖原】
クリの若木が多く生えている原。「引田(ひけた)の—若くへに率寝てましもの老いにけるかも」〈記・下・歌謡〉
わか‐げ【若気】
若者の、血気にはやる気持ち。わかぎ。
わかげ‐の‐あやまち【若気の過ち】
年が若くて血気にはやったための失敗。
わかげ‐の‐いたり【若気の至り】
年が若くて血気にはやったために無分別な行いをしてしまうこと。「—で無茶をしでかす」
わか‐ご【若子/若児】
幼い子。おさなご。みどりご。「陰(ひそ)に—星川の皇子(みこ)に」〈清寧紀〉
わか‐ごけ【若後家】
年が若くて夫に死別した女性。
わか‐ごま【若駒】
若い馬。春駒。《季 春》「—の親にすがれる大き眼よ/石鼎」
わか‐ごも【若菰】
新芽を出したばかりのマコモ。《季 春》
わかごも‐を【若菰を】
[枕]若菰を刈る意で、「刈る」と同音を含む地名「猟路(かりぢ)」にかかる。「—猟路の小野に鹿(しし)こそば」〈万・二三九〉