アメリカものがたり【あめりか物語】
永井荷風の短編小説集。明治41年(1908)刊。
あや‐な・す【綾なす】
[動サ五(四)] 1 さまざまの美しいいろどりを示す。美しい模様をつくる。「錦(にしき)—・す木々」 2 (「操す」と書く)巧みに扱う。あやつる。「いろいろな男を—・した経験で」〈荷風・つゆのあ...
あやのつづみ【綾鼓】
謡曲。四番目物。宝生(ほうしょう)・金剛流。女御に対するかなわぬ恋に絶望して死んだ庭掃きの老人の妄執を描く。→恋重荷(こいのおもに) (綾の鼓)三島由紀夫の戯曲。をモチーフとする1幕の近代...
あらっ‐ぽ・い【荒っぽい/粗っぽい】
[形] 1 言動や性質などが荒々しい。乱暴である。「荷物を—・くほうり投げる」「—・い口調」 2 細かい所まで注意がゆきとどかず、大まかである。粗雑だ。「—・い仕上げ」「仕事が—・い」 [派生]...
あらの【阿羅野/曠野】
江戸中期の俳諧集。山本荷兮(やまもとかけい)編。3冊。元禄2年(1689)刊。芭蕉をはじめとする発句735句と、歌仙10巻を収める。芭蕉晩年の特徴である「軽み」の兆しがみられる。俳諧七部集の一。...
ありた‐やき【有田焼】
佐賀県有田地方産の磁器。元和2年(1616)朝鮮からの渡来人李参平の創始。伊万里港から出荷したので、伊万里焼ともいう。
あわ‐ばこ【泡箱】
荷電粒子の飛跡を、液体中の小さな泡の列としてとらえる装置。素粒子研究に用いる。1952年、米国の物理学者グレーザーが発明。
あん‐あん【暗暗/闇闇】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 暗いさま。はっきりしないさま。「一間と離れた先は黒(こく)—として」〈荷風・地獄の花〉 2 表立たないさま。ひそかなさま。「—のうちに了解し合う」
あん‐ぜん【安全】
[名・形動]《中世は「あんせん」とも》危険がなく安心なこと。傷病などの生命にかかわる心配、物の盗難・破損などの心配のないこと。また、そのさま。「家内の—を祈る」「—な隠れ家」「荷物の—な輸送」⇔危険。
あん‐ちょう【暗潮】
1 表面に現れない潮の流れ。 2 表面に現れない風潮・勢力。「社会の裏面を流るる—に棹(さお)さして」〈荷風・ふらんす物語〉