きみ‐ず【黄身酢】
水ときした葛粉(くずこ)にだし汁を加え、卵黄を混ぜて湯煎(ゆせん)し、裏ごしして適量の酢を加えたもの。魚介や野菜のあえ物やかけ酢に用いる。
ぎょくろ‐とう【玉露糖】
白砂糖に葛粉(くずこ)・片栗粉・ひき茶などを加えて水でこね、木型に入れて玉の形に打ち出した菓子。江戸吉原の名物で、熱湯を注いで飲んだ。
くず【葛】
マメ科の蔓性(つるせい)の多年草。山野に生え、茎は長さ10メートル以上に伸びる。葉は先のとがった楕円形の小葉3枚からなる複葉で、大きい。秋、紫赤色の花が集まって咲く。肥大している根は葛根といい薬...
くず‐あん【葛餡】
醤油や砂糖で味つけした汁に、水で溶いた葛粉を加え、とろ火で煮た食品。あんかけやたれとして用いる。葛だまり。
くず‐おけ【葛桶】
1 葛粉を作るのに用いる桶。 2 茶道で用いる一閑張(いっかんばり)の炭取り。
くず‐がつお【葛鰹】
精進料理の一。葛粉に赤小豆の煮汁をまぜて蒸し、皮にあたるところに銀箔を巻いてカツオの刺身に似せたもの。からし醤油、わさび醤油などをつけて食べる。
くず‐きり【葛切り】
葛粉を水で溶き加熱して固めたものを、細長く切ったもの。糖蜜をかけて食べることが多い。《季 夏》
くず‐ざくら【葛桜】
葛粉で作った皮であんを包み、桜の葉で巻いたまんじゅう。《季 夏》
くず‐じょうゆ【葛醤油】
醤油味の汁を煮立てた中に葛粉を溶いたものを混ぜた、とろみのある汁。
くず‐そうめん【葛素麺】
1 葛粉を用い、そうめんのように乾燥して仕上げたもの。ゆでたあと冷やし、糖蜜や醤油をつけて食べ、また椀種(わんだね)に用いる。《季 夏》 2 葛粉を練ってねかせたものを熱湯中にめん状に突き出して...