うす‐じき【薄敷】
先物(さきもの)取引で、商品取引員が預かる委託証拠金が取引所の規定よりも少ないもの。違反行為となる。証券取引所(金融商品取引所)では薄張(うすばり)という。
うす‐じも【薄霜】
朝方、うっすらと降りた霜。
うす‐じり【薄知り】
うすうす事情を知ること。「なまなか武士の娘とは、—に人も知る」〈浄・氷の朔日〉
うす‐じろ・い【薄白い】
[形][文]うすじろ・し[ク]少し白い。ぼんやり白い。白っぽい。「二度ばかり(雪ヲ)かきとった道も、また—・くなって」〈藤村・千曲川のスケッチ〉 [派生]うすじろさ[名]
うす‐ずみ【薄墨】
1 墨が薄いこと。書いた墨の色が薄いもの。⇔濃墨(こずみ)。 2 「薄墨色」の略。 3 「薄墨紙」の略。 4 蕎麦掻(そばが)きをいう女房詞。
うすずみ‐いろ【薄墨色】
墨色の薄いもの。ねずみ色。
うすずみ‐がみ【薄墨紙】
反古(ほご)を漉(す)き直した紙。墨の色が抜けていないため、薄墨色を呈する。平安末期、官営の製紙所紙屋院(かみやいん)で漉き直し、物忌みのときの奏文などに用いたが、鎌倉中期からは宣旨(せんじ)な...
うすずみ‐ごろも【薄墨衣】
薄墨色に染めた衣服。多く喪服に用いる。「限りあれば—浅けれど涙ぞ袖を淵となしける」〈源・葵〉
うすずみ‐の‐りんじ【薄墨の綸旨】
薄墨紙に書かれた綸旨。
うす‐ぞめ【薄染(め)】
色を薄く染めること。⇔濃染(こぞ)め。