いっ‐しょ【一緒】
《「一所」から》 1 一つにまとめること。ひとまとめ。「荷物を—にする」「人の分も—に扱う」 2 区別のないこと。同一。「—の着物」「意見が—になる」 3 ともに同じことをすること。「—に遊ぶ」...
いっすん‐きざみ【一寸刻み】
いっぺんに殺さず、少しずつ切って苦しめること。また、物事が少しずつ進行すること。「参詣人の列が—に進む」「私の命を—に捨てて行くようにつらい」〈康成・十六歳の日記〉
いで‐た・つ【出で立つ】
[動タ五(四)] 1 旅などに出発する。出て行く。「旅芸人たちが—・つらしい物音が聞こえて来た」〈康成・伊豆の踊子〉 2 衣装などを身にまとう。身支度をする。「道化役者、魔法つかいなどに—・ちた...
いで‐ま・す【出で座す】
[動サ四]《動詞「い(出)ず」に尊敬の補助動詞「ます」が付いたものの一語化》 1 「出る」「行く」の尊敬語。おいでになる。おでかけになる。「この八千矛(やちほこ)の神…—・しし時」〈記・上〉 2...
糸(いと)を解(ほぐ)すよう
からんだ糸をほぐしてなおすようにするさま。さまざまに入り組んで混乱している問題の決着に向かって少しずつ丁寧に解いて行くさまの形容に用いる。「難事件を—に推理する」
いなば‐の‐しろうさぎ【因幡の白兎】
出雲神話に出てくる兎。淤岐島(おきのしま)から因幡国へ行くため、鰐鮫(わにざめ)を欺いてその背を渡ったが、最後の鰐鮫に丸裸にされ、さらに八十神(やそかみ)の教えをそのまま信じて潮を浴び、痛くて泣...
いな‐ぶね【稲舟】
刈り取った稲を運ぶ舟。《季 秋》「—や鎌を片手に漕いで行く/蝶夢」
い‐ま・す【坐す/在す】
《「い」は接頭語、「ます」は尊敬語動詞》 [動サ四] 1 「あり」「居(お)り」の尊敬語。いらっしゃる。おありになる。「言ひつつも後(のち)こそ知らめとのしくもさぶしけめやも君—・さずして」〈...
い‐ゆ・く【い行く】
[動カ四]《「い」は接頭語》行く。「あをによし奈良の京師(みやこ)の佐保川に—・き至りて」〈万・七九〉
いら‐せら・れる
[動ラ下一][文]いらせら・る[ラ下二]《動詞「い(入)る」の未然形に尊敬の助動詞「す」と「られる」が付いたものから》 1 「行く」「来る」「ある」「居る」の尊敬語。「いらっしゃる」よりも高い敬...