え‐な【胞衣】
胎児を包んでいた膜や胎盤など。後産(あとざん)として体外に排出される。ほうい。ほうえ。
えび【裛衣/裛被】
「裛衣香(えいこう)」に同じ。
えんちょう‐こくい【円頂黒衣】
まるめた頭に墨染めの衣。僧の姿。
狼(おおかみ)に衣(ころも)
表面は慈悲深そうであるが、内心は凶悪であることのたとえ。→狼3
おおん‐ぞ【御衣】
1 着る人を敬って、その衣服をいう語。お召し物。みぞ。「なよよかなる—に、髪はつやつやとかかりて」〈源・若紫〉 2 夜着(よぎ)。「—ひきかづきて臥し給へり」〈源・葵〉 [補説]中世以降は「おん...
おしいだし‐ぎぬ【押し出だし衣】
「出衣(いだしぎぬ)」に同じ。
おそ‐き【襲着/襲衣】
上に重ねて着る衣。上着。「栲衾(たくぶすま)白山風の寝なへども児ろが—のあろこそ良(え)しも」〈万・三五〇九〉
おちば‐ごろも【落ち葉衣】
1 木の間を漏れる月光が着衣の上に葉影を落として、落ち葉を散らしたように見えるもの。一説に、落ち葉を集めてつづった仙人の着物。「秋の夜の月の影こそ木のまより—と身にうつりけれ」〈後撰・秋中〉 2...
鬼(おに)に衣(ころも)
1 表面は慈悲深そうなようすをしていても、内心は鬼のように恐ろしいこと。狼(おおかみ)に衣(ころも)。 2 《鬼は本来裸で衣服を必要としないところから》不必要なこと。また、ふつりあいなこと。
おの‐が‐きぬぎぬ【己が衣衣】
《掛け合っていた着物を、朝になって男女がそれぞれに着るところから》共寝の朝の別れ。「しののめのほがらほがらと明けゆけば—なるぞ悲しき」〈古今・恋三〉