うぶ‐やしない【産養ひ】
1 出産後3日・5日・7日・9日目の夜に、親類が産婦や赤子の衣服、飲食物などを贈って祝宴を開くこと。また、その贈り物。平安時代、貴族の家で盛んに行われた。現在の「お七夜の祝い」はこの名残。「七日...
うま‐ぎぬ【馬衣】
1 馬の背に着せる布。多く、紺または萌黄(もえぎ)などの布に、持ち主の定紋(じょうもん)を染め抜いた。 2 時宗の僧などが着用した葛(くず)や麻の繊維で粗く織った衣。
うま‐ざくり【馬決り】
1 馬がひづめで水や泥をけりたてること。また、その踏みくぼめた跡。「—の水を蹴(け)かけられて、衣深泥(しんでい)にまみれぬれば」〈太平記・二九〉 2 ⇒決(さく)り2
うみ‐の‐いえ【海の家】
夏の間、海水浴客のために、海浜につくられる宿泊施設や、更衣・休憩・食事などのための仮小屋。《季 夏》
うめのき‐ごけ【梅の樹苔】
ウメノキゴケ科の葉状の地衣類。松・梅などの老樹皮、岩石などの上に生え、表面は灰緑色または灰青色、裏面は暗褐色。大気汚染が進むと生育や分布が悪くなることから、環境保全の指標にされる。
う‐もん【有文】
1 衣服・冠などに模様のあること。⇔無文。 2 和歌・連歌・俳諧で、技巧や趣向のおもしろさが目立つもの。⇔無文。「歌にも連歌にも—無文と云ふ事あるなり」〈九州問答〉 3 能楽で、見かけの効果的な...
う‐もん【有紋】
1 衣服や帯などに紋のあるもの。⇔無紋。 2 能楽で、正しい作法にのっとって行儀よく演じること。⇔無紋。
うら【裏】
1 ㋐二面ある物の、表面と反対側の面。裏面(りめん)。うしろ。「写真の—に撮影年月日を記す」「紙の表と—を間違える」⇔表。 ㋑物体の、こちらからは見えない向こう側の面。「月の—」 ㋒物体の、下に...
うら‐かた【裏方】
1 芝居で、舞台の裏側で働く人。大道具・小道具・衣装・音響・照明などの係、伝統芸能での囃子方(はやしかた)など。→表方(おもてかた) 2 表立たず、陰で実質的な仕事を引き受け、すすめる人。「大会...
うら‐ぎく【裏菊】
菊の花を裏から見た形の図案。紋所・衣服の模様、鎧(よろい)の飾り金具などに用いる。