うけ‐ばり【浮張/受張】
1 兜(かぶと)の鉢の裏側に革または布を浮かせて張り、頭が直接兜に当たるのを防いだもの。浮裏(うけうら)。 2 襖(ふすま)・屏風(びょうぶ)などを表装するときの下張りの一工程。骨にだけのりをつ...
うわ‐ばり【上張り/上貼り】
[名](スル) 1 襖(ふすま)・天井・壁などに仕上げとして紙や布などをはること。また、その紙や布。仕上げ張り。⇔下張り。 2 上にはおって着る着物。「帷子(かたびら)の—」〈浮・一代男・三〉
うんりゅうず【雲龍図】
京都の建仁寺方丈(国指定重要文化財)を飾っていた障壁画の一。安土桃山時代の画家、海北友松の水墨画。方丈に来る客が最初に入室する礼の間を飾っていた8面の襖絵。北面と西面、4面ずつを用いて、2匹の龍...
おうきょ‐でら【応挙寺】
兵庫県美方郡香美町にある真言宗大乗寺の別称。円山応挙が門人を引き連れて行き、襖絵(ふすまえ)・屏風(びょうぶ)・軸物などを揮毫(きごう)したところからの名。
おじじゃ‐ひと【伯父者人/叔父者人】
《おじである人の意。「者」は当て字》おじ。おじさん。おじじゃもの。「内々—も、某が参宮いたすならば、同道いたしたいと申されて」〈虎明狂・素襖落〉
かけ‐すおう【掛素襖】
《「打掛(うちかけ)素襖」の略》 1 室町時代の武士の略装。素襖の裾を袴(はかま)の内に入れず、外へ垂らした服装。 2 能や歌舞伎の衣装で、大口袴などをはいた上に、素襖の上だけを打ち掛けて羽織っ...
かた‐ぎぬ【肩衣】
1 古代、庶民が着た、丈が短い袖無しの上着。袖無し。手無し。 2 室町末期から素襖(すおう)の略装として用いた武士の公服。素襖の袖を取り除いたもので、小袖の上から着る。袴(はかま)と合わせて用い...
かたな‐びき【刀引き】
宴席などで、帯びている刀を引き出物として贈ること。「大酒の時、小袖引き、素襖(すはう)引き、—、常の事なり」〈宗五大草紙〉
かち‐え【褐衣】
古代・中世、地下(じげ)武官、または随身(ずいじん)などの上着。袍(ほう)形式で、狩衣(かりぎぬ)に似て裏をつけず、腋(わき)を縫わずにあけたもの。褐襖(かちあお)。かちぎぬ。
かちょうずふすま【花鳥図襖】
滋賀県大津市、園城寺勧学院客殿の二之間を飾る襖絵。安土桃山時代の画家、狩野光信の作。紙本著色による24面の花鳥図で、国の重要文化財に指定されている。花鳥図。