かえり‐み【顧み】
1 振り返って見ること。「万度(よろづたび)—しつつはろはろに別れし来れば」〈万・四四〇八〉 2 過去を振り返ること。「いと心澄めるやうにて、世に—すべくも思へらず」〈源・帚木〉 3 気に掛ける...
かえり・みる【顧みる】
[動マ上一][文][マ上一] 1 過ぎ去った事を思い起こす。回顧する。「半生を—・みる」 2 心にとどめ考える。気にかける。「妻子を—・みない」 3 振り返って見る。「後方を—・みる」
かえる‐で【蛙手/鶏冠木】
《葉の形が蛙の手に似ているところから》カエデの古名。「わがやどに黄葉(もみ)つ—見るごとに妹(いも)をかけつつ恋ひぬ日はなし」〈万・一六二三〉
かお‐いろ【顔色】
1 顔の表面の色。血色。「—が悪い」 2 感情の動きの表れた顔のようす。顔つき。機嫌。「上役の—をうかがう」「—を見る」
か‐かく【花客】
1 花を見る人。花見の客。 2 (「華客」とも書く)ひいきの客。得意客。とくい。
かがみ【鏡/鑑/鑒】
1 人の姿や物の形を映し見る道具。古くは青銅・白銅・鉄などの表面に水銀に錫(すず)をまぜたものを塗って磨いて作った。形は方円・八つ花形などがある。現在のものは、ガラス板の裏面に水銀を塗ってある。...
かがみ‐なす【鏡なす】
[枕] 1 古代の貴重品である鏡のように大切に思うの意から、「思ふ」にかかる。「—我(あ)が思ふ妹(いも)もありといはばこそ」〈万・三二六三〉 2 鏡を見るように見るの意から、「見る」およびそれ...
かがみのビーナス【鏡のビーナス】
《原題、(スペイン)La Venus del espejo》ベラスケスの絵画。カンバスに油彩。ビーナスが背を向けて横たわり、キューピッドが手にする鏡を見る姿を描く。ベラスケスによる現存する唯一の...
かがやかし・い【輝かしい/耀かしい/赫かしい】
[形][文]かがやか・し[シク]《古くは「かかやかし」》 1 光り輝くようにすばらしい。華々しい。「—・い将来」「—・い業績をあげる」 2 まぶしいほどきらきら光っている。「御前(ごぜん)のたち...
かき‐のぞき【垣覗き】
垣根の間から中をのぞくこと。また、物事の一部だけを見ること。「只うわべのみを—して努々(ゆめゆめ)それを羨む勿れ」〈逍遥・細君〉