ろん‐な・し【論無し】
[形ク]言うまでもない。論じるまでもない。多く、「ろんなく」「ろんなう」の形で、連用修飾に用いる。「—・うさやうにぞあらむと」〈かげろふ・上〉
わい‐ら【汝等】
[代] 1 二人称の人代名詞。相手を卑しめて、ぞんざいに言う。おまえら。「—が居ればやかましい。とっとと行けと」〈浄・博多小女郎〉 2 一人称の人代名詞。「わい」の複数にも単数にも用いる。「—同...
わけ【訳】
《「分け」と同語源》 1 物事の道理。すじみち。「—のわからない人」「—を説明する」 2 言葉などの表す内容、意味。「言うことの—がわからない」 3 理由。事情。いきさつ。「これには深い—がある...
わけ‐しり【訳知り/分け知り】
1 遊里の事情によく通じていること。また、その人。粋人。通人。 2 物事の事情を心得ていること。また、その人。「—顔にものを言う」
わ‐ざん【和讒】
1 一方で親しみ、他方で悪く言うこと。讒言。中傷。悪口。「人の—を構へて申し候ひつらん」〈義経記・六〉 2 讒言・中傷のための不和状態をとりもってなごめること。仲介。「予—して云はく」〈明月記・...
わたり‐ぜりふ【渡り台詞】
歌舞伎で、一連の台詞を数人で分担して順々に言い、最後の一句を全員で言う演出。また、その台詞。
わび【詫び】
あやまること。謝罪すること。また、その言葉。わびごと。「—を言う」→御詫(おわ)び
わび‐な・す【詫びなす】
[動サ四]わびを言う。「さまざまに—・しけれども」〈雲萍雑志〉
わや
[名・形動]《「わやく」の音変化》 1 「わやく1」に同じ。「—を言う」「—な話」 2 だめなこと。むちゃくちゃなさま。「せっかくの会が—になる」
割(わり)を言(い)・う
道理を言う。弁解する。また、理屈をこねて不平を言う。「もてぬやつ舟宿へ来て—・ひ」〈柳多留・三〉