けと‐ば【言葉】
「ことば」の上代東国方言。「父母が頭(かしら)かきなで幸(さ)くあれて言ひし—ぜ忘れかねつる」〈万・四三四六〉
こがね‐の‐ことば【黄金の言葉】
「金言(きんげん)2」に同じ。「法(のり)の教へは朽ちもせぬ、—重くせば」〈謡・実盛〉
こそあど‐ことば【こそあど言葉】
⇒こそあど
こと‐ば【言葉/詞/辞】
1 人が声に出して言ったり文字に書いて表したりする、意味のある表現。言うこと。「友人の—を信じる」 2 音声や文字によって人の感情・思想を伝える表現法。言語。「日本の—をローマ字で書く」 3 文...
ごしょ‐ことば【御所詞】
中世以後、宮廷に仕える女房の間で用いられた特殊な言葉。のち、幕府・大名の奥女中の間にも行われた。→女房詞(にょうぼうことば)
さいぐう‐の‐いみことば【斎宮の忌み詞】
伊勢の斎宮で、仏語や不浄な語を避けて、代わりに用いた言葉。経を「染め紙」、死を「直り物」、僧を「髪長(かみなが)」、血を「汗」、仏を「中子(なかご)」、病気を「慰(やすみ)」といった類。
さいれ‐ことば【さ入れ言葉】
不要な「さ」を入れた表現。「使いに行かさせる」「休まさせていただく」のように、助動詞「せる」を用いるべきところで「させる」を用いるなど。文法的には破格。さ入れ表現。 [補説]助動詞「せる」は五段...
さか‐ことば【逆言葉】
「逆さ言葉」に同じ。
さかさ‐ことば【逆さ言葉/倒さ詞】
1 反対の意味で使う言葉。「いじめる」を「かわいがる」という類。さかさまごと。 2 一語の音を上下逆にしていう言葉。「たね(種)」を「ねた」、「しろうと(素人)」を「とうしろう」という類。多く隠...
さと‐ことば【里言葉】
1 田舎のことば。くにことば。さとなまり。 2 「郭詞(くるわことば)」に同じ。