かろ‐らか【軽らか】
[形動][文][ナリ] 1 いかにも軽そうなさま。かろやか。かるらか。「—に廊を歩みゆく人あり」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 たやすいさま。手軽だ。かるらか。「道のほども—にしなしたり」〈源・松風〉...
かわほり‐おうぎ【蝙蝠扇】
《開くとコウモリが羽を広げた形に似るところから》薄い骨の片面または両面に紙を張った扇。紙には詩歌や絵を描く。扇子。
かわら‐の‐まつ【瓦の松】
《白居易「新楽府・驪宮高」の「牆に衣有り、瓦に松有り」から》屋根瓦の上に生えた松。古びた家の形容にいう。「古郷の垣穂の蔦(つた)も色づきて—に秋風ぞ吹く」〈新後拾遺・秋下〉 [補説]原詩の「松」...
かん【漢】
[音]カン(呉)(漢) [学習漢字]3年 1 中国の川の名。「漢水」 2 古代中国の王朝名。「後漢(ごかん)・後漢(こうかん)」 3 中国・中国語・中国人の称。「漢語・漢詩・漢字・漢籍・漢文・漢...
かん‐いん【換韻】
漢詩の古詩で、1首の途中から別の韻字に換えて韻を踏むこと。→一韻到底(いちいんとうてい)
かんか‐けい【寒霞渓】
香川県の小豆(しょうど)島にある、奇岩と紅葉の景勝地。星ヶ城山の西方に位置する。もとは鉤掛(かぎかけ)山・神懸(かんがけ)山とよばれたが、明治初期に詩人の藤沢南岳がこの字を当てた。
かん‐がく【漢学】
1 日本で、中国の古典をもとに中国思想や詩文を研究する学問。国学・洋学に対していう。 2 中国で、漢代の訓詁学(くんこがく)、また、それに基づく清代の考証学をいう。
かんがく‐え【勧学会】
康保元年(964)に慶滋保胤(よししげのやすたね)らの始めた、一種の念仏結社。3月と9月の15日に、比叡山の僧20人と大学寮北堂の学生20人が会して、朝に法華経を講じ夕に念仏を唱え、その間に法華...
かんきによす【歓喜に寄す】
《原題、(ドイツ)An die Freude》シラーの詩。1785年の作。1786年、文芸誌「ターリア」に掲載。経済的苦境にあったシラーを支援したケルナーへの友情から生まれた頌歌(しょうか)。こ...
かんきのうた【歓喜の歌】
ベートーベン作曲の交響曲第9番ニ短調の第4楽章で歌われる第一主題の通称。シラーの詩「歓喜に寄す」を歌詞として用いている。喜びの歌。→第九