おにわ‐やき【御庭焼(き)】
江戸中期以降、大名・重臣などが、城内や邸内に窯を築き、陶工を招いて自分の趣向に合わせて焼かせた陶磁器。偕楽園焼など。
かけり【翔】
1 能の働き事の一。修羅物で戦闘の苦患(くげん)、狂女物で狂乱のさまなど興奮状態を表す。また、その囃子(はやし)。大鼓・小鼓に笛をあしらう。 2 歌舞伎下座音楽の一。1が転じたもの。大鼓・小鼓に...
かわ・る【変(わ)る】
[動ラ五(四)]《「代わる」と同語源》 1 物事の形やようすなどが今までと違った状態になる。 ㋐ある状態から他の状態に移る。変化する。「規約が—・る」「顔色が—・る」 ㋑年月などが改まる。「月が...
かんぜんちょうあくのぞきからくり【勧善懲悪覗機関】
歌舞伎狂言。世話物。8幕。河竹黙阿弥作。文久2年(1862)江戸守田座初演。講談「大岡政談」を脚色したもの。極悪非道の医者村井長庵と律義実直な手代久八を、一人二役で演じ分けるのが趣向になっている...
き‐どり【気取り】
1 体裁をつくろうこと。もったいぶること。「—のない性格」 2 (現代語では多く接尾語的に用いる)そのものになったつもりで、それらしく振る舞うこと。「芸術家—」「夫婦—」「八人のそこつ者もいっぱ...
きょく【曲】
1 楽曲の調子。節(ふし)。「詞に—をつける」 2 音楽の作品。能・狂言や舞踊などにもいう。「バッハの—を演奏する」 3 まがっていること。また、正しくないこと。不正。「—を正す」 4 おもしろ...
ぎょりょう‐しゃくば【魚竜爵馬】
1 古代中国で行われた演芸の一。大魚が竜になってうねり歩いたり、大雀や馬の形をしたものが走ったりするなど珍奇な趣向をこらしたもの。 2 ぜいたくで珍奇な遊興・娯楽。「—の翫物(もてあそびもの)」...
けいせいあさまがたけ【傾城浅間嶽】
歌舞伎狂言。時代物。三番続き。中村七三郎作と伝える。元禄11年(1698)京都早雲座初演。元禄上方歌舞伎の趣向・見せ場を集大成した代表作で、浅間物の祖。
けすらい【擬ひ】
《動詞「けすらう」の連用形から》それと感じられるようす。そぶり。趣向。「いみじう歌の品(しな)も出で来、ふるまへる—ともなるなり」〈無名抄〉
こう【向】
[音]コウ(カウ)(漢) キョウ(キャウ)(漢) [訓]むく むける むかう むこう さきに [学習漢字]3年 〈コウ〉 1 ある方にむかう。「向寒・向上・向日性/傾向・出向・転向・動向」 2...