年(とし)立(た)ち返(かえ)・る
「年が返る」に同じ。「—・る朝(あした)の空の気色」〈源・初音〉
とび‐かえ・る【飛び返る】
[動ラ四] 1 飛んでもとの所にもどる。また、急いでもどる。「天(あま)飛ぶや鳥にもがもや都まで送り申して—・るもの」〈万・八七六〉 2 石などに当たってはねかえる。「重盛の射向の袖に、はたと当...
とや‐がえ・る【鳥屋返る】
[動ラ四]夏の末ごろ、鳥屋にいるタカの羽が抜け替わる。「—・りわが手ならししはし鷹の来ると聞こゆる鈴虫の声」〈後拾遺・秋上〉
なき‐かえ・る【泣き返る】
[動ラ四]激しく泣く。泣き入る。「雲路をも知らぬ我さへもろ声に今日ばかりとぞ—・りぬる」〈後撰・雑四〉
なり‐かえ・る【成り返る】
[動ラ四] 1 もとのようになる。もとどおりになる。「今めかしくも—・る御有様かな」〈源・若菜上〉 2 裏返る。ひっくり返る。「さを鹿のしがらみふする秋萩は下葉や上に—・るらむ」〈拾遺・雑下〉 ...
にえ‐かえ・る【煮え返る】
[動ラ五(四)] 1 ぐらぐら煮える。沸騰する。煮えたぎる。「やかんの湯が—・る」 2 ひどく腹が立つ。煮えくり返る。「腹わたが—・る思い」 3 大騒ぎをする。騒ぎ立てる。「節季師走にこの在所は...
にえくり‐かえ・る【煮え繰り返る】
[動ラ五(四)]「煮え返る」を強めていう語。「鍋の汁が—・る」「腹の中が—・る」
ね‐がえ・る【寝返る】
[動ラ五(四)]《「ねかえる」とも》 1 寝たままからだの向きを変える。「—・った拍子に首の筋を違える」 2 味方を裏切って敵方につく。「反対派に—・る」
のさばり‐かえ・る【のさばり返る】
[動ラ五(四)]「のさばる」を強めていう語。「権勢を笠に着て—・る」
白紙(はくし)に返(かえ)・る
何もなかったもとの状態に返る。白紙に戻る。「法案が—・る」