あきれ‐かえ・る【呆れ返る】
[動ラ五(四)]途方もないことに出あって、非常に驚く。あっけにとられる。「あまりの無謀さに—・る」
あふれ‐かえ・る【溢れ返る】
[動ラ五(四)]人や物が入りきらないほど多くなる。「祭りの見物人で—・る」「情報が—・っている」
いき‐かえ・る【生(き)返る】
[動ラ五(四)] 1 いったん死にかけていたものが息を吹きかえす。蘇生する。「死者が—・る」 2 失われた活動力などが再び戻る。「庭の草木が雨で—・る」
いて‐かえ・る【凍て返る】
[動ラ五(四)]春になって暖かくなりかけたころ、急にまた寒さがきびしくなる。「早春の—・る夜」《季 春》
うち‐かえ・る【打ち返る/打ち反る】
[動ラ四]ひっくり返る。「車の—・りたる」〈枕・九七〉
うまれ‐かえ・る【生(ま)れ返る】
[動ラ五(四)]死んだ者が新たな生命を得て、再びこの世に生まれてくる。「仏様のお蔭で先の子が—・ってきたと思いこんで」〈中勘助・銀の匙〉
うら‐がえ・る【裏返る】
[動ラ五(四)] 1 裏が返って表になる。ひっくり返る。「葉が—・る」「声が—・る」 2 味方が敵となる。裏切る。心変わりする。「—・って寝首を掻(か)く」 3 相いれなくなる。逆になる。「想頭...
おさまり‐かえ・る【納まり返る】
[動ラ五(四)]その地位・境遇などに、すっかり満足したようすで腰を据える。「社長の奥様に—・っている」
おち‐かえ・る【復ち返る/変若ち返る】
[動ラ四] 1 若返る。「露霜の消(け)易き我(あ)が身老いぬともまた—・り君をし待たむ」〈万・三〇四三〉 2 もとに戻る。また、繰り返す。「あかつきの寝覚めの千鳥誰(た)がためか佐保の川原に—...
おもい‐かえ・る【思ひ返る】
[動ラ四]前と同じ気持ちになる。「年来(としごろ)悪を好むと云へども、—・りて善に趣きぬれば」〈今昔・一五・二二〉