しゅ‐せき【酒石】
ぶどう酒製造の際、発酵が進むと容器内に生成する沈殿物。主成分は酒石酸水素カリウム。酒石酸の製造原料。
しゅせき‐えい【酒石英】
酒石を再結晶させたもの。比較的純粋な酒石酸水素カリウム。酸味のある白色の結晶。
しゅせきさん‐カリウムナトリウム【酒石酸カリウムナトリウム】
⇒酒石酸ナトリウムカリウム
しゅせきさん‐ナトリウムカリウム【酒石酸ナトリウムカリウム】
酒石酸とナトリウム・カリウムの塩。四つの異性体があり、ふつう四水和物が得られ、ロッシェル塩またはセニエット塩とよばれる。無色透明の結晶で、斜方晶系。酒石酸カリウムナトリウム。
しょうでん‐こうか【焦電効果】
電気石・酒石酸などの誘電体結晶に熱を加えたとき、その表面の両端に正負の電荷が分かれて発生する現象。このような現象を示す物質を焦電体という。パイロ効果。ピロ効果。
セニエット‐えん【セニエット塩】
《(フランス)sel de Seignette》酒石酸ナトリウムカリウム。フェーリング液の製造、下剤、利尿剤、圧電素子としてマイクロホン・受話器などに用いられる。ロッシェル塩。
としゅ‐せき【吐酒石】
酒石酸の溶液に三酸化アンチモンを加えて作る、無色の粉末状の結晶。劇薬。かつては駆虫薬・催吐薬とされたが、副作用が強く、現在はほとんど用いられない。農薬・媒染剤・試薬などに使用。酒石酸カリウムアン...
ヒドロキシ‐さん【ヒドロキシ酸】
《hydroxy acid》カルボン酸のうち、ヒドロキシル基(水酸基)をもつ有機酸。乳酸・酒石酸・枸櫞(くえん)酸など。オキシ酸。
ピルビン‐さん【ピルビン酸】
《pyruvic acid》有機酸の一。酢酸臭のある無色の液体。ぶどう酸か酒石酸を硫酸水素カリウムとともに加熱すると得られる。生体内に広く存在し、物質代謝の中間産物。解糖によって生じ、無酸素状態...
ピーエッチ‐ちょうせいざい【pH調整剤】
水素イオン指数(pH)を適切な範囲に保つために用いられる薬剤。食品・医薬品・化粧品・洗剤などの製造、水質の調整などに使用される。ペーハー調整剤。水素イオン濃度調整剤。 [補説]食品添加物としては...