いろ‐どころ【色所】
1 遊里。色里。遊郭。 2 男女の愛情が深い土地。人情のこまやかな地方。「上方は—、定めて深い訳があろ」〈浄・博多小女郎〉
いろ‐まち【色町/色街】
花柳街。特に、遊郭。遊里。色里。
いわ‐かき【岩垣】
《「いわがき」とも》 1 岩が垣根のように取り囲んでいる所。「見し人もなき山里の—に心長くも這(は)へる葛(くず)かな」〈源・総角〉 2 岩石で築いた垣根や塀。〈日葡〉
いん‐えん【夤縁】
縁故などの関係。てづる。つて。「葉子との郷里の—で庸三を頼って来たものだったが」〈秋声・仮装人物〉
いん‐せい【陰性】
[名・形動] 1 消極的で、陰気なこと。内にこもっている感じであること。また、そのさま。「—な人」⇔陽性。「この—の憤怒は迸(ほとばし)り出るはけ口をもたなかった」〈里見弴・今年竹〉 2 医学の...
いん‐び【隠微】
[名・形動]外に現れず、わかりにくいこと。かすかで目立たないこと。また、そのさま。「そこらの—な気持までは、…しかとは見極めかねた」〈里見弴・多情仏心〉
う【芋】
[常用漢字] [音]ウ(呉)(漢) [訓]いも 〈ウ〉イモ類の総称。「海芋(かいう)」 〈いも〉「芋蔓(いもづる)/里芋」 [難読]芋茎(ずいき)・芋苗(ずいき)
うおのまつり【魚の祭】
柳美里の戯曲。平成4年(1992)、劇団MODEと著者自身が主宰する劇団青春五月党の共同公演として初演。演出はMODEの松本修。翌年、第37回岸田国士戯曲賞を受賞。受賞時の年齢25歳は、当時の史...
うがち【穿ち】
1 穴をあけること。 2 ㋐表に現れない事実・世態・人情の機微を巧みにとらえること。 ㋑黄表紙・洒落本などにみられる、江戸文学の理念を示す語。人情の機微や特殊な事実を指摘し、特に遊里生活の手引き...
うきよ‐え【浮世絵】
江戸時代の風俗、特に遊里・遊女・役者などを描いた絵。江戸の庶民層を基盤に隆盛した。肉筆画と木版画があり、特に版画は菱川師宣(ひしかわもろのぶ)に始まり、鈴木春信らによる多色刷りの錦絵(にしきえ)...